避難訓練で学んだ英語表現と、ニューヨークの防災意識 | Step by Step in ニューヨーク

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会社の避難訓練(Evacuation drill)が行われました。



この訓練という言葉、英語では”training”を使うと思っていたら、 この場合は”drill”を使うのは一般的とのこと。

(もちろんevacuation trainingでも伝わります)

 

drillという単語には、「ドリルで穴をあける」という意味の他に、皆様おなじみ算数などの「ドリル」という意味や、「反復練習する」という意味があるそうです。

 

避難訓練はevacuation drill、火災訓練はfire drill、地震のための避難訓練はearthquake drillとなります。

 

ちなみに、「雨天決行」はrain or shine。こちらはなんとなく分かる気がしますよね。

 

前の会社でもそうでしたが、机の下にはヘルメットと、go-bag(非常用持ち出し袋)と呼ばれる鞄が用意されています。

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フロアごとに時間分けされ、警報が鳴ったら非常階段(emergency staircase)から外に出て、近くの集合場所(assembly site)である公園で部署ごとに点呼(roll-call)を取って終了。

 

見たら意味は分かりますが、もし自分で案内メールを打つとすると、意外に出てこないような単語ばかり。

 

また、英語ばかりではなく、避難訓練の意識についても気づいた点がありました。

 

わざわざ2ブロック先の公園まで行くような避難訓練、真面目な日本人はまだしも、アメリカ人はどうなのかなと思っていましたが、完全に偏見でした。

業務中でも全員が手を止めさっと動きだし、皆さんきびきびとgo-bagを持って外へ向かいます。

歩行中も、点呼が終わるまではぴしっと部署ごとにかたまり、話を聞いています。

 

帰り道に近くの方に聞いてみると、やはり9.11の影響が大きいとのことでした。

 

ここにいる殆どの方は、15年前の9.11を身近に感じています。

当時からマンハッタンに住む人も多いので、たった数キロ先で起こった悲惨な出来事に、我がことのように防災意識が高まったそうです。

 

ミッドタウン以南に住んでいる方は、街の煙い様子を感じたり、ビルが倒壊する様子を直接見たりしていますし、当日の混乱の中、ダウンタウンから歩いて逃げてきたゾンビのような顔をした人たちを沢山見ているということでした。

 

地震もなく、ビルが倒壊すること、ビルから逃げなければいけないような状況はそれまで考えたことがなかったものの、9.11以降は、ビルからの避難経路を知っておくこと、いざという時に落ち着いて逃げられるよう避難訓練をすることというのは、多くの人が重要視しているそうです。

 

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これまでは義務として行っていましたが、自分の身を守るためという当然の趣旨を改めて実感した避難訓練でした。



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