「目視する限り、癌の可能性が高いです」



え???

あれ?

良性だったのでは?

だから後回しで2ヶ月半も待ったんだよね?

あれ???

ていうか目視ってなに?


頭はパニック。

でも、

はい。とだけ返事してた。


癌?

ポリープを取ったら終わりなんじゃないのか?

"可能性がある"のわりには、そんなはっきり自信満々に言うの??



私が、はい。と返事したことにより、説明が始まった。


「病理検査はまだだけれど、癌の可能性が高いです。」

「他に転移がないか、来週MRIとCTの検査受けていただきます。」

「もし転移はしてなくて子宮だけにおさまってた場合には、子宮を残すか子宮を全摘出してより安全性を高めるか、どちらを望みますか?」


もう癌として進むの?

病理検査はまだなんだよね?

でも先生は確信したように伝えてくるのである。


「もちろん今はまだ決めなくて大丈夫ですからね。」

今は?今後決めなきゃいけないの?


頭はパニックなのに、冷静に、はい。はい。と返事してた。


「検査結果を待って、医師たちでミーティングして治療方針が決まり次第連絡することになります。」

「何か質問はありますか?」



頭には母の顔が浮かんでた。

「昨日、母はこれを聞いたんですか?」と質問してた。


治療に関係ないんかーーい!!!!!!


と思われたかもしれないけど。


「はい、同じお話をしました。」


そうかぁ。

1人で聞いたのかぁ。


きっと病理検査が終わって、はっきりとした時には家族と一緒に伝えられるんだろうな。



今冷静に考えれば「良性だったから後回しになったので?」とか「もし転移してた場合の治療は?抗がん剤というやつ?」とか、極端な話「死ぬのか?」とか色々聞きたかったなと。


でもその時は頭が回ってなかった。


とにかく先生たちは、優しく優しく伝えてくれた。


癌は怖い。

癌の治療は大変。


漠然としか知らないものが、すぐそこに、というか、この身体にあるのかという衝撃。


まだ分からない。

病理検査がまだだ。

良性でしたって言われるかもしれない。


なんて、その時はポジティブにはなれなかったんだ。



続く