自分としては、なかなかの読書量でした。
まぁ、薄めの本が多かったんですけどね。
2015年9月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1767ページ
ナイス数:80ナイス

冒頭、殺人事件に関係した4人の証言から物語(第一章)は始まる。第二章以降でも視点が変わっていくが、この中で4人個々の生い立ちやそれぞれの「N」に対する想いや語られていく。読む側としては、読み進めるごとに事件の骨格が見えてくる展開なので、ストーリーにのめり込みやすい。ただ、事件の結末自体は「意外とあっさりしている」ように感じたのは、ミステリー小説の読みすぎだろうか?
読了日:9月26日 著者:湊かなえ

二巻でも相変わらず重く痛々しいストーリーが続く。特に玲奈と心が通じかけていた窪塚の死は衝撃的だったし、この後に対決するであろう「死神」との戦いを考えると残念でもある。また、窪塚の娘「柚希」との関わりは、悲しいながらも「やすらぎ」を感じることができたシーン。この作品は読んでいるのが辛く、早く読み終わりたいと思うが、四巻続けて読むのは自分には少々厳しい(汗)。
読了日:9月18日 著者:松岡圭祐

半沢直樹ものの第3弾が文庫化された。今回は子会社の証券会社に出向させられた半沢が親会社の銀行と自分の「信念」に従って戦う姿が描かれている。池井戸作品特有の読後の爽快感もあり。個人的には、最後にバブル世代の半沢がロスジェネ世代の森山に語りかけるシーンは、半沢の一つ一つの言葉に重みがあり胸に響くものがあった。まさに「戦え」だ!
読了日:9月12日 著者:池井戸潤

ドラマの原作本。原作のイメージを壊したくなかったので、ドラマは見ずに読書。リアリティに欠けるストーリーではあるが、「探偵の探偵」紗崎玲奈の危うさに引き込まれていく。その自己犠牲を厭わない行動には、痛々しさを感じずにはいられない。次巻以降で真の目的に近づいていくと思われるが、根底にある人間らしさの部分は見失わないでもらいたい。
読了日:9月10日 著者:松岡圭祐

図書館シリーズの2作目。個々の登場人物にフォーカスした短編が最後に繋がる作品。今作で堂上班メンバーの輪郭がだんだん明確になってきたので、より物語に入り込みやすくなった。特に手塚や柴崎といった脇役がこれからの続編にどう関わってくるのか?楽しみになった。相変わらず「メディア良化法」とか小難しいところあるが、そこは軽く読み飛ばしても十分楽しめた。
読了日:9月3日 著者:有川浩
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