バーンアウト。

医療従事者にはつきもの。

そもそも生粋の文系であったために目指した所が違ったのであろうか。

思い返せば苦労ばかりであった。

だが、持ち前の諦めの悪さで乗り越えてきた。



看護助手になった。

人の理不尽な死やイジメにあったが夢のため必死に働き、手にした看護師国家資格。

晴れて看護師になるも、人手不足、物覚えの悪さからの悪口、科移動、再度新人となる無限ループ。

何もかもを犠牲にし、大好きなスポーツもやめ、気力だけで駆け抜けた数年。

終いには何もかも失って退職。

そう、燃え尽き症候群となった。



いつ起き寝たのかわからなくなるくらい毎日ベッドで過ごした。

うなされ叫び、冷汗をかき、意識がはっきりしたら泣き崩れた。

食は気が向いたときだけ食べた。

どんどん痩せていった。

病院にはすぐには行けなかった。

生きた心地もしなかった。



数ヶ月後、やっと病院へ行き薬を飲みはじめる。

闘病生活は蓋をしたいことだったのか、思い出せない。



1年後、家族の支えや希望を汲み取り復帰。

それとはうらはらに、あんなに思い描いていた夢は無くなっていた。



復帰後、フラッシュバックに苛まれ、家に帰っては泣き崩れた。

通常モードに戻るまで半年はかかった。

いや、戻ったように見せることができたのは半年後だった。



今、なんのために仕事をし生きるのかわからなくなってしまった。

あれだけ描いた夢は散り散りになった今…金か、金のためなのか?

それなりに幸せだと思うことは増えたはずだ。

周りにも恵まれていると思う。

だが、心にぽっかりと空いた穴は塞がるどころかどんどんと闇深くなっていく。



心はもとにはもどらないのだろうか。



私は学んだ、死に物狂いで努力しても手にできないものがあることを。

もう、諦めて良いだろうか…。