こんばんは
今日は土曜日出勤だったので、仕事前にスタジオに入りました
この間レッスンが終わったばかりの「飛翔」を録画したら
ミスはあるけど現時点の仕上がりということで…という感じになったので
取り組みを振り返りたいと思います
年末の休みに入ってから譜読みを始めたんですが
シューマン本人が指の故障でピアニストになるのを断念したからなのか
運指の都合とか全く考えられていない感じで
手が小さい私には苦行でしかない部分もあったり
「(奥さんに文句言われなかったんだろうか…)」
この曲に関しては手が大きい人が弾いている動画は全く参考にならないので
女の子が弾いている手元の映った動画を探したり、
私より手が小さい先生のご意見を伺ったりしました
せっかくなので覚書を残しておきます。
〜「飛翔」、はこう弾いた〜
・主題は届かない音を除いて右で弾いてます(ピアニストによっては左の人も)
主題のうち、後半に出てくる左手を使えないところは一番上の音をカット
・2回目の主題の後半、左手のファ・ド・ラの和音はもちろん届かないので
組み替えてファ・ラ・ド・ファで弾いています
ここのラが♮なのが重要だと感じて(主題はF mollなので本来ラは♭)
どうしても入れたかったのと、曲のテンポが速くバラすのも大変なので
・中間部は保持音をキープしながら内声を弾くのがかなり厳しいので
一番無理なくスムーズに弾けるポジションを1音ずつ確認しました
最終的にはペダルも使いますが、踏まなくても音が繋がるぐらいまで練習
この曲には「結婚させてよ」という思いが込められていることを知っていたので
クララさんのお父さんに結婚を許してもらおうとして玉砕して悶々としたり
時には女遊びに走りつつも心の中にいたのはクララさんだけだったんだろうなとか
シューマンの人生のあれこれを思い浮かべながら弾きました
シューマンは作曲家だけではなく、音楽評論家としても活躍した人なんですが
その時にオイゼビウス(瞑想的・消極的)とフロレスタン(明朗・積極的)という
自信の分身を生み出し、それを使い分けるという
とても面倒くさい手の込んだ方法を使っていたそうです。
その2人の性質はもれなく彼の曲にも反映されていて
正反対の性質をどう弾き分けるかがポイントかなと感じました
そしてシューマンのそういうところがどうも私と似ているようで
割と自然に自分の中から必要な音が出てきたので
表現の面では弾きやすく、仕上がりも早かったです
あ、私に梅子と桃香という2人の分身がいるなんて話はないですし
川に飛び込んだりもしませんのでご安心を
この曲の譜読みを始める前は
「コンクールで弾くわけではないし、指が届かなくても何とかなるのでは」
とそこまで推されていた訳でもなかったんですが
「うん、合ってますね」と最初のレッスンで言われ
「これだけ仕上がってるんで、ぜひ舞台で弾いてくださいね」
と言われて終わったので、相当合っているようです
今年の前半は弾き合い会でも弾く予定なので
ここからさらに仕上げていきたいところです