前回
「頭がフリーズする理由と解決方法」
https://ameblo.jp/step-up2017/entry-12314911561.html

という記事をお届けしましたが、
今回はそれどころじゃない、いまフリーズしていてそんな冷静に考えることもできないという方へ、そんな人が身近にいて打つ手なしだという方へ、もう一つ前段階の対策についてお伝えします。


わたしの場合がそうだったのですが、脳のシステムエラーのようなものなんだから感情的に落ち込んでも仕方ないといくら頭で分かっていても、心が追いついてきてくれなかったのです。

なぜなら目の前に展開する現実があまりに辛いから。 


そんなときはまず、

社会に適応しにくいタイプの脳でありながら
「あなたは本当によくがんばっている」
「命を閉ざさずこうして生きているだけでまずは100点だ」

と、できれば第三者目線で子供をあやすように自分に向かって上の言葉を投げかけてみてください。


気休めではなく本気の言葉として当事者の方は自分にこの言葉を繰り返してみてください。


そしてフリーズしている人が身近にいて困っているという方は、そのくらいキツイ思いをしながら生きているのだなということを分かろうと思ってみてもらえたらと思います。


適切かどうかは分かりませんが例えるなら、三輪車に乗って高速道路を走っているようなものなのです。その様子を想像してみてください。なかなか悲惨な光景ですよね。

それも見た目には誰もそれが三輪車だとは分からないので(つまり見た目には普通の人にしか見えないということ)、本人はなぜか分からず辛いし、周りも理由が分からずひたすら迷惑という負のスパイラルを起こしているのです。

 
なかなか辛い状況であることがお分かりいただけましたか。


だから、誰がなんと言おうと、たとえ自分自身が自分を責めようとも、あなたは(彼/彼女)は本当によくがんばっている、というのが客観的にも言えるわけです。

だから当事者の方はまずとにかく「あなた(わたし)は本当によくがんばっている」と耳にタコができるほど自分に言ってあげてください。だって高速道路を三輪車で必死に走っているんですから。


そうして一刻も早くココロのフリーズを解くことが大切です。


ただし、三輪車で高速道路を走ることによって少なからず周りに迷惑をかけているんだなという謙虚な気持ちは残しておいたほうがいいかなと個人的には思います。


そしてこのように現在の状況を捉え(とらえ)られるようになったらもう一つ大切なのが、自分(彼/彼女)には伸びていく能力がある、ということを知ることです。 


なぜなら生まれつき自分が三輪車だったわけではなく、生まれ持った特質として自動車を組み立てるために必要な情報収集が苦手だったので三輪車しか組み立てられなかっただけ、だからです。


だからあなた自身が高速道路(この世界)に三輪車(不器用な人間)として生まれてきてしまったわけではなく、独特な情報収集能力を持って生まれてきたので高速道路社会の事情にとらわれずに独特路線で独特な乗り物を組み立てた。それだけだということです。

 

だからもう少し正確に言うと、伸びていく能力というよりは高速道路社会について知って、その世界と折り合いをつける能力はちゃんと備わっているということです。ただし、学ぶ姿勢と学ぶコツ、そして練習が必要にはなりますが。 


ひとまず以上が、フリーズが重症な場合の根本的対策です。


当事者の方はこれを参考に一刻も早くフリーズから抜け出してもらえたらと思いますし、
身近にフリーズしている人がいて困っている方は、なるほどそういう状況も考えられるのかという視点を持つことで相手を思いやりつつ、なによりご自身のストレスが軽減されますよう願っています。