2年前、ばあちゃんが亡くなったことで住む者を失った家が今月解体されることに。


殆どの物は運び出されて残っていない。


それでも大きな荷物などはまだ残されたままだ。


俺が小さい頃は井戸の水も出ていて、夏はその水を飲んだり水風船を作って遊んでたな。


二階には電子オルガンがある。


元々は母親が使っていたものだが、保育園時代や小学生低学年まではよく鳴らしてた。


映ることの無い古いテレビもあった。

リモコンではなく、ガチャガチャとチャンネルを回して切り替えるタイプ。


あの頃のテレビは妙に風情があるデザインだ。


生まれたばかりの俺が寝ていたゆりかごまであった。


今では無人の廃墟となっている家だが、昔しの映像が浮かび上がった。





時は永遠ではない。
生まれれば死ぬ。
作られれば壊れる。


その繰り返しなのだが、やはり自分の思い出がある存在が消えてしまうということは寂しいなと思った。



「昔に戻ることは出来ないか」

と思ってしまった