究極の鍛錬/ジョフ・コルヴァン

¥1,890
Amazon.co.jp


目次

第1章 世界的な業績を上げる人たちの謎
第2章 才能は過大評価されている
第3章 頭はよくなければならないのか
第4章 世界的な偉業を生み出す要因とは?
第5章 何が究極の鍛錬で何がそうではないのか
第6章 究極の鍛錬はどのように作用するのか
第7章 究極の鍛錬を日常に応用する
第8章 究極の鍛錬をビジネスに応用する
第9章 革命的なアイデアを生み出す
第10章 年齢と究極の鍛錬
第11章 情熱はどこからやってくるのか



現在読中。

・うまれつきの才能というものはないかもしれない。
・努力の積み重ねが大事
・努力の質が大事

といった仮説を様々な研究結果や逸話を挙げながら主張している。

今まで、プロになるには一万時間の訓練が必要だ、ということは読んだことがあったが
この本はそれ以上に深く掘り下げた説明がされている。

これを読んでいたら久々に、俺にもできるはずだって思えてきた。


読み終えたらまた報告します。


で。
読み終えました。



第1章 世界的な業績を上げる人たちの謎

偉大な業績を上げるには、単に経験を重ねるだけでは足りない。
しかし、だからといって、生まれつきの能力に差異があるわけではない。


第2章 才能は過大評価されている

音楽を学ぶ学生や、ジャックウェルチの例などから
特定の生まれつきの才能が果たす役割に対する
一般的な見方を再検討する必要がある、といえそうだ。


第3章 頭はよくなければならないのか

第1章の繰り返し


第4章 世界的な偉業を生み出す要因とは?

累計の練習量が多いほどより業績が上げられる。
達人は素人より多く、考え抜いた努力(究極の鍛錬)を行っている。


第5章 何が究極の鍛錬で何がそうではないのか

究極の鍛錬には以下の特徴がある。
(1)しばしば教師の手を借り、実績向上のため特別に考案されている。
(2)何度も繰り返すことができる。
(3)結果に関し継続的にフィードバックを受けることができる。
(4)チェスやビジネスのように純粋に知的な活動であるか、
   スポーツのように主に肉体的な活動であるかにかかわらず、
   精神的にはとてもつらい。
(5)あまりおもしろくない。


第6章 究極の鍛錬はどのように作用するのか

達人になるとより多くを認識できるようになる。
それは彼らが莫大な量の情報を
次々と長期記憶として覚えられる情報引き出し構造を手に入れているからだ。
つまり、専門分野の知識は達人の能力の中心的な要素といえる。


第7章 究極の鍛錬を日常に応用する

メンタルモデルをつくるべし。
メンタルモデルとは、これによって自分の専門分野がシステムとして
どのように機能しているのかイメージできるものだ。


第8章 究極の鍛錬をビジネスに応用する
省略


第9章 革命的なアイデアを生み出す

創造的活動で大成功をおさめる前に、長年にわたる徹底的準備期間が必要。
また高等教育は今日創造的問題解決にはなくてはならないものだ。
すべての達人とどうように必要とされる困難な仕事を進んで
取り組む気持ちがあるかどうかにかかっている。


第10章 年齢と究極の鍛錬

頭脳はかなり高齢になっても外部環境が求めるかぎり
新しいニューロンを増やすことができ
年齢とともに脳の可塑性も停止しない。


第11章 情熱はどこからやってくるのか

内的動機が重要。
そのためには取り組む課題の難易度に注意。

また、情熱自体、生まれつきなものではなく、
むしろ高い水準の技能と同じで、努力して身につけていくものだ。
原理としては、ある分野で偶然起こったちょっとした優位性が
一連の出来事を生み出し、それがのちにはるかに大きな
優位性につながっていく、というものだ。

さらに、偉大な業績を上げたひとはみな
その過程で大変な困難に遭遇している。
そのことに例外はない。
もし正しい訓練を行えば問題は克服できると信じているなら
少なくともこれまでにないほど素晴らしい能力を手に入れることができるだろう。



キモは第5章だけど、タイガーウッズ、ライス、
音楽専攻の学生たちの例によってわかりやすくなっている。
要は、考えて努力しろ、と。
適切な課題の設定、課題克服手段の考案に時間とエネルギーをかけるのが大事なのだろう。
考えるという行為の質が重要になってきそうだ。