『トリック新作スペシャル』を久しぶりに観た。
「トリック」は、私の数少ないお気に入りドラマの一つだ。
学生時代に何度レンタルしたか分からない。
やっぱり、昔の堤幸彦作品が未だにぐっと来ている。
最近の作品は観れてないので。
あの人の作品で、あんまり面白くないと思ったことが無い気がする。
金田一少年とかまじで斬新だったし、
ケイゾクは最高に良いドラマの一つだと思うし、
IWGPも凄かった。
ジャンルは多少違っても、テーマに一貫性がある。
謎解きの作品が多いけど、決して勧善懲悪的な結末ではない。
もちろん、犯罪を肯定することはないけれど、
犯罪者も、被害者でもあったり、誰かを救っていたり、彼らなりの正義があったり。
だから、結末も必ずしも救われるわけではなく、何となく後味が悪いような。
ケイゾクでもトリックでも、逮捕された殺人犯が主人公たちに向かって
「人殺し」
と言うシーンなんてあったし。(たぶん)
それは、犯人が医者だったり、インチキ超能力者だったりで、
「自分たちによって救われてきた人、今後救われる人がいる筈なのに」
という意味だった。
そういうの凄いなーと。
映画や小説だったらある程度深く描けても、
テレビドラマだと色々規制もありそうだし、
結局無理やり綺麗にまとめられているものって多い。
けれどこの人はその辺を適当にしない。
めちゃめちゃ真面目なんだろうなーと思う。
『自虐の詩』だったかはっきりしないけれど、
確か堤幸彦監督の映画の中のセリフで、
「生きていることに意味がある」みたいなのがあって、
この人が作品を通して言いたいことって、これなんだろう。
生きることは絶対に綺麗なものではないし、
苦しんだり、逆に他人を苦しめたりすることもあって、
でも大切な人の為にはそれも受け止めなければいけない。
どんな矢印も一方通行じゃなくて、周りと複雑に絡み合っていて、
やっぱり自分も人と関わっているんだよ、みたいな。
こんなこといつも考えてるんかな。
しんどそう。