コンプレックスは魅力だ。
コンプレックスを抱いちゃってるという事実が。
コンプレックスなんて全くない、
なんていう人間は、恐らくいないとは思うけれど。
かく言う私もコンプレックスの塊である。
特に外見に関しては格別の。
その原因は何だろうかと考えると、
まず間違いなく、姉の存在が大きい、という結論に達する。
生まれて間もないときの容姿から、
姉と私は大きく違っていた。
姉はふわふわで目がくりっとしていて、
道行く人が抱きたがるほど可愛かった。
私は髪の毛も少なくまるで猿の赤ちゃん。
誰もが聞きもせずに男の子だと思い込んだ。
大人だって誰も悪気があったわけじゃない。
それは私にもわかる。
しかし、その傷は永遠に残る。
今も私の気持ちは変わらない。
だから、
コンプレックスを抱いている人が好きだ。
自分と同じ種類の匂いがすると、
近づけるような気がして
その人を知りたいと思う。
理解したいと思う。
そしてできれば、
自分のこともちょっぴりわかって欲しい。
良いか悪いかはさて置き、
そういう大人になった。