南仏プロヴァンス 本場のラベンダー
ブログにお越しいただきありがとうございます。今回の旅のハイライトはラベンダー視察で、マルセイユからバスで3時間、ラベンダー街道の中心地 ソー (Sault) 村を訪れました。ソー村に入るといたるところにラベンダーが見えてきます。ラベンダー畑も数年おきに休耕地にし、代わりに小麦を栽培します。ここではArôma' Plantes 農場を見学ラベンダーのほか多くの精油を生産してます。アトラスシダーセントジョーンズワートジュニパーバーベナゼラニウムペパーミントエルダーフラワーオリーブ, etc.蒸留施設は2階造りで、トラックいっぱいに積んだ植物をこの窯に投入(2階部分)(蒸留後のラベンダー精油とハーブウォーター)昼過ぎソー村をあとにし、フランスで美しい村と言われるゴルドを展望台から眺めます。"展望台" といっても、ここは柵も手すりもない崖っぷちの場所でした!「撮影に夢中になって崖から落ちないようにねー」と声かけされます。(これより先は崖)そしてラベンダー見学はこれだけで終わらず、ゴルドから10分程の狭い山道を下った谷間にあるセナンク修道院へ向かいました。駐車場から入口へ進むとラベンダー畑が一面に広がります。修道院は... あ~、一番奥にある...真夏の太陽がじりじりと照り付けるなか、セミの鳴き声が体感温度をさらにアップ↑、修道院がはるか彼方にある感覚になりました。修道院に近づくとガイドブックで見かける写真と同じ風景が目の前に現れ、暑さを忘れさせてくれます。外壁の汚れがきれいになっおり、山間にひっそりと佇む石造りの教会とラベンダー畑が素敵でした。教会併設のショップでLavandin (Lavandula Hybrda) ラバンディンを購入古代から万能薬として重宝され、アロマといえば、ラベンダーが真っ先に思い浮かぶほど多くの人に親しまれ、愛用されるラベンダーハーブの女王ともいわれますが、ラベンダーが好む場所は、意外にも水はけのよい乾燥した土地で石がゴロゴロ転がってる大地に根を張ります。薄い紫色の小粒の花は、可憐さや優しさ、上品さをイメージさせますが、その奥深くには過酷な環境を生き抜いていく、芯のある力強さ、たくましさを感じます。普段、気にすることのない精油の産地を思い浮かべると、精油と自分との距離感が近づいてきます。そして精油の故郷の環境すべてが1滴に凝縮され、見えない「自然のちから」になり人間に働きかけると思うと、自然の恵みのありがたさや生産者に感謝し、大事に使わせていただこうと改めて思うのでした。