幾つかの要因が重なって
今日は休暇を取っていた
取っていてよかった と思う体調で
人の少ない 自分の感覚だけを頼りに
安らげる場所へ 行きたくなった
ひとりでしなければいけない 作業
普段なら音楽も文章もなにもかも
遮断したくなるはずが
大切な友人が教えてくれたその場所へ
自然と足が向かっていた
射し込む陽の光と落とした照明の
絶妙なバランスが作り出す明るさに
ピアノの音が流れる 静かな 空間
剥き出しのままでいても 煩わしさも
障りも無い安らかさの中で
始まったばかりの展示を観た
観ながら店長さんと話をしていたら
それでいいんですよ と言って下さって
なんというか 許された気がした
フクロウをひとつどうぞ と
店長さんが下さった幸福の兆し
中にぎっしり詰まったナッツが
幸福の種のように見えて
蒔いて 育てて 愛しんでいく
毎日について思った
その後 手に取った詩集で
私が好きな1編を編んだその名を知った
今日も 明日も 変わらない 大切な 1日
感覚だけを頼りに訪れた場所で
相応しい1冊に出会えたのは
フクロウのおかげなのかもしれません