あの震災の後から 変わったことがある
思い出した というのがおそらく正しい
それは 確か誰かが言った有名な言葉
私が 生きている 今日は
昨日亡くなった誰かが 生きたかった日である
と いうこと
あの時に 命を分けて貰って
生かされている と知っていたはずなのに
私の中の時間を 何処に置いてきてしまったのだろう
心が無ければ 在るものも見えず
なにひとつ聞こえず
ものを食べても味がわからない
そんな状態でも 時間は平等に流れる
脆さに負けないように
バランスを取る為に
がんばって1日を過ごしたら
自分を壊しかけているような気がした
もう涙の落下速度すら計れない
1年で 最も長い夜
月も 星も 変わらずにそこに