だるま落としのひとつが
すこん と叩かれ抜けた瞬間のような
ぽかん とした状態で
そのまままっすぐおりて立て直せるのか
はたまた大きく崩れて倒れてしまうのか
だるまの抜けたところはどこにいくのかな
少しだけ固形物が食べられるようになって
内臓が動き出してきたので
大好きな人と逢瀬
量も質もコントロールしてくれるやさしいお店で
だるまの話や
誰にもしたことのない例の検査の話など
ゆっくりとしました
気の利いたことが言えなくて と謝る彼女の
そういうところがいつも私をほっとさせ
そのまっすぐさと少しの不器用さと
芯から燃え上がる熱のような想いを
そのまま言葉に変換する強さを
いつも 愛しく 羨ましく思います
初めての話をしてしまったのは
私の中の弱さが覆い隠せなくなっていて
それでもそれを すとん 受け止められる人が
目の前に居たからかもしれません
一番聞いて欲しかった人にずっと飲み込んできた不安を
小さな子供のように口にしたのに対し
私はいつもここにいるから!
と彼女は言ってくれました
闘うその時も 1人じゃないよ と
闘い続けている彼女の言葉には
強さ と やさしさ と 美しさ がありました
その全てに抱き締められての帰り道
彼女にどうしたらこれを返せるかを考えていました
到底敵わないものを備えている彼女に
私ができることがあるのだろうか
ここにあること で返せる日が来るのなら
彼女が望んだその時に 手を取れるよう
ここにある ために努力をして闘わなければ
心からの感謝と敬意を彼女に
ありがとう