秋の夜長 | stella d'argento /silver star

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銀星は瞬き、遥か彼方をも照らす。



一日中ぼんやりとどこかにあったそれが



なんであるのかということに気がついたのは




雨の音が強くなった頃だった




タイミングを見計らって連絡をすると




約束が反故になったことを聞いた




ダメもとの約束なのでそれ自体は問題では無く




ぼんやり が はっきり したことを話したかった





それが できなかった




暫くはできなさそうだった




仮に話をしたとしてどうにもならないことだから



だったら伝えなくても




むしろ伝えない方がいいのかも




伝えてしまったら無かったことにはできないから




この胸の内から無くなることも無い代わりに




そんなことが頭を巡りながら終わってしまった




ブランケットに包まれたい季節の到来