日の入り時刻春の風が冷たい夕暮れ時右の掌には小さな幸せが後から後から炭酸の泡のように弾けていました小さなリボンで口を閉じた袋には何度も足を運んで最後に選ばれしひとつ言葉に変換できないあれこれを握りしめた左手の指先には仄かに温かいやさしさが残りました部屋に戻って左の掌を開いてみるといつのまにかばらばらになったあれこれ変換機能の故障によりきっとずっとばらばら