病は気から | stella d'argento /silver star

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銀星は瞬き、遥か彼方をも照らす。



数時間毎に目が覚める度


汗はかかないが水分補給をして


寝直すこと数回。


ちょうどノンレムの時間帯にアラームが鳴り


もさっとした頭を抱えながら


見ていた夢がフラッシュバック。




ポカポカ陽気の中を芝生に座って


ピクニックのようにビール片手に笑っていたはずが


芝生が抜けてそのまま落ちていった。


相当な高さから落ちたので抜け落ちた穴がとても小さい。




見上げていると一通の封筒がひらりひらりと


旋回しながらゆっくりと穴から落ちてきた。



少し離れたところに落ちたその封筒は


点滅するようにくるくると七色に色を変えていて


そっと手に取ると一瞬にして色が黒に変わった。



あまりの変わり様にぞっとして払うように捨てると


鍵が開けられたかのように勝手に封が開き


一枚のカードが入っているのが見えた。


拾い直してそのカードを裏返してみると。





悪い予感も涙の理由もその絵が告げていた。





熱を計るとほぼ変わっていなかったけれど


ベッドに居ると夢に引き戻されたり


独りよがりな考えに囚われそうだったので


見なかったことにしてベッドから離脱。




低空飛行さながらに活動していると


許容量めいっぱいで動くことになるので


精神的には遥かに穏やかで居られる。