指先の行方 | stella d'argento /silver star

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銀星は瞬き、遥か彼方をも照らす。



ファイアーキング という名前にちょと拒否反応。



骨董市やらジャンクショーやらを回って



お気に入りに出会っては購入していたのだけれど



ダンボール一杯分になったそれらは未だ使わないまま。






まだ出版されたばかりの頃



その表紙に平積みされた1冊を思わず手に取った。



でも。



その時に購入するのは止めた。



まだ時期ではないような気がした。







読んだ友人が 「 良かったー! 」 と勧めるものだから



そうなのかぁ と本屋へ立ち寄った折に探してみる。




ファイアーキング・カフェ/いしかわ じゅん






しかしながら視線が止まった先には。





無意識に手に取っていたその1冊は



もうずっと長いこと待っていた恋人に出会えたような



( 実際待っていたのはそこまでの時間ではないと思う 。)



その瞬間は呼吸をするのも忘れていたような気がする。





抱きしめるように抱えて帰ってきた割には



試験があるからとか体調不良とか何かと理由をつけては封印。





背表紙を捲ればそこから滑らかな旋律が流れ出してしまうから



頑張って忘れたふりをしていたけれど



やはり我慢は身体・精神どちらにも悪影響。





ということで諸々の理由で伸ばした試験を良いことに



とうとう禁断の果実に手を伸ばしてしまいました。



何の本かはまた別のお話。





次のぶらり本屋の時には浮気をしないぞ!