今日は久しぶりの残業。
残業がある、というのは知っていたけれど
もちろん昼まで今日だったことを忘れていたので
あぁそうだった・・・と一気に憂鬱。
今日は早く帰ってアレやコレをしようと思っていたのに。
当初2時間の予定がのところが終わったら3時間経過。
講義を受ける方も疲れるけれど
講義をする方はきっともっとだろうな
そんなことをぼんやりと思いつつ
模型を使ったりや顕微鏡で作動確認をしながらの
楽しい授業。
一番はハイスピードカメラによる映像。
すんごい波打ってる!!!と驚愕。
酔いそうなほどでした。
復習抜き打ちテストを受けさせられて終了。
家に付いた頃には疲れすぎて食事もする気にならず。
あー、これ2月・3月の頃に似ているなぁー
と呆けた頭で思い出しつつ更に食欲減退。
朝起きると出勤前に胃がひっくり返るような嘔吐感のせいで
水分すら受け付けずに職場でオレンジジュースをゆっくり飲んで
昼までのエネルギーをチャージして
昼は昼で食品売り場の匂いにやられてしまうため
チョコレートと紅茶で感覚を休ませる。
時々、野菜の煮物と中国茶に代わったり。
夜は今日と同じ。
おそらく精神的な疲れの方が甚大だったせいもあり
夕飯も摂らずにベッドに潜って夢現のまま目覚める。
そんな数ヶ月前の生活を思い出し
「 何か食べよう! 」 と冷蔵庫をのぞくと
築地で買ってきたこの子が・・・!!
黒っぽく見えますが、実際は赤ワインのような色をしていて
その滴はまるで血のような赤をしています。
確かにルビーの赤はこんな。
「 少し柔らかいくらいが甘いよ 」 とお店のおじさんが言ってました。
その言葉通りとても甘みが強く、確か小学生の頃だったか
定かではありませんが母がしてくれた
鬼子母神の話を思い出しました。
初めて柘榴を食べた時のことを。
鬼子母神は人間の子供を3度の食事に食べてしまい
さらわれた子供の母親は必死で子供を捜す。
それを見かねたお釈迦様が鬼子母神の子供を隠し
鬼子母神は気が狂ったようにその子供を捜す。
それに対しお釈迦様が鬼子母神を諭す。
「 その親の気持ちが分からないか、
今後人肉が食べたくなったら柘榴を食べなさい 」 と。
なんてものを授けるんだろう と。
掌の中にある真っ赤な宝石のような実が
とても恐ろしいもののように映った遠い記憶。