春二番 | stella d'argento /silver star

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銀星は瞬き、遥か彼方をも照らす。


今日は朝から風がとても強かったせいか




花粉も撒き散らされ放題。






年にもよりますが個人的には




これも春の風物詩のように思えてきます。










季節の変わり目だからでしょうか。




浮かぶのは季節の彩りや景色ばかり。








菜の花畑や桜の海。




レジャーシートに寝転んで見上げた桜は




怖いくらいに白く冷たかった。




桜餅に草餅。




生き物達が活発に動き出すせいか




そこここに生気が溢れている空気の匂い。








木々の間の木漏れ陽や青い空。




ほおずき市に夏祭り。




トラヤの抹茶カキ氷と1年越しの冷やし中華。




海の家での熱いライブ。




真夜中のグラウンドで花火大会。




蛍に導かれて夜の田んぼを彷徨ったり。








SLからの山野の錦や




金色に染まった銀杏並木。




気球の浮かぶ一面の秋桜。




海軍カレーの揚げたてカレーパン。










20年ぶりのスキー場は顔が痛いほどのブリザード。




雪の積もった駐車場には昆虫のような車ばかり。




生まれて初めてのスケートリンクは




その危うさと冷たさが新鮮だった。










自分のあらゆる感情も




持っていたはずの感覚も




全て失ってしまった時に




自分に戻る為に必要だったのは




初めの一歩を踏み出す勇気でした。










まだ初春に顔を出した小さな勇気の芽を




大きく伸ばそうとしていたことを




吹き荒れる暖かい春の風で思い出しました。








不安でいっぱいでも




頑張ろうとする強い気持ちと




そうする意味があったことを。