とある風景
※加工は一切なし。忠実に再現しています。
３６５日 全ての日々を君といたい
どんな景色も二人で見たい
「誰か、いい人おらんかな」
「どうした？」
「趣味とか、価値観とかが同じで、共有出来たりしたら嬉しいな」
「あのな・・・」
「何？」
「趣味とか価値観とかが、同じ相手なんてあかんで」
「え！？」
「いや、だからな。趣味とかが同じなんて、絶対あかんて！」
春も夏も秋も冬も 二人の思いで作ろう
いつも 喜怒哀楽と 愛を全て分け合って
「なんでよ？２人で共通の趣味、幸せやん」
「んなもんな、最初だけやねんて」
「え～！？」
流行りのラブソング 「こんな二人になれたらいいな。」 と君は言う
「最初はええわな。好きや好きやゆうて、共通の趣味やっとったら」
「！？」
１００年先まで愛します 二人いつまでもPromise
「やっぱりな、２０年３０年と一緒におってみいや」
「・・・」
「自分の時間ちゅうのが欲しくなるんやで」
「自分の時間ですか・・・」
「子育てとかも落ちついたらな、
今度はお互い、それぞれの時間を大切にしたいと思ってくるんや」
「はぁ」
「でも、趣味が同じやってみいや、ずっと一緒におらなあかんがい」
運命を感じてるよ
いつまでも側にいたい
「！？」
「んなこと出来るかいな！自分の時間まで相手と一緒やなんて！」
「・・・」
「ひとりで趣味とかに没頭したい時もあるんやで」
「・・・」
「その趣味が相手と一緒やってみいや、
ひとりになりたくても、なられへんやないかい！」
「そうかな～」
「気が狂ってしまうわ」
「ほんまかな」
「そうやって！最初はええねんて、好きや好きややから」
「！？」
「３０年もたってみ、出来るだけお互いの時間が欲しくなるって！」
「そうですか・・・」
「そうやねん、最初だけやねん」
「だったら、どうすれば・・・」
「趣味も、価値観も、全く違う相手を見つけた方がええ」
「違う相手？」
「そうすれば、それぞれの時間を大切に出来るし、
価値観はお互いの長所短所を補える」
「！？」
「性格の不一致とかが理由で別れる人、おるやろ？」
「あぁ、いますね」
「あれ、おかしいで。元々は他人やねんから、性格が違って当たり前やねん」
「！？」
「夫婦っちゅうのはな、何回か衝突する時がある」
「！？」
「性格がちゃうから当然やわな。でもその時にお互いを修正していくねん」
「！？」
「その修正を、繰り返して繰り返してしていくうちに、
それが時が経つにつれて、周りからいい夫婦と言われるようになるんや」
出会ってから君を 何回笑顔に出来ただろう
その反対に君を 何回困らせ 何度泣かせただろう
でももう決めたよ 一生一緒にいて幸せにすること
「そういうもんですか」
「まぁ、これはお互いがいがみあっていても、
心の奥では理解を示している気持ちがあらんとあかんけど」
「・・・」
「理解を示す気持ちが根本にあったらな、
３０年後、お互いの時間を持った時に、相手を尊重する気持ちにもなるんや」
「はぁ」
「分かるか？これがほんまの価値観や、作り上げていくもんや」
「はぁ」
「それと趣味が一緒やったらな、
それ以前に自分の価値観で相手を干渉してしまうこともある
相手のやってることが分かるだけにな」
「はぁ」
生まれ変わっても君を探し逢いにいくよ
離れることはもう二度とないから
「分かるか？」
「はぁ・・・で、奥さんとは仲がよいんですか？」
「仲がええとは思うけどな、でも生まれ変わっても一緒にはならんと思う」
「どうして？」
「んなもん、今度はまた違う人、違う人生をみたいやろ？
生まれ変わっても！？って・・・んなアホな話あるか！ストーカーやがい！」
「・・・」
「分かるか？」
「分からん」
「なっ！お前には、一生、彼女はできんわ！」
こいつら長々と、おもろいこと熱く語ってるわと思った（＾ｍ＾）
１０月某日 目撃談 by のぶりん