思い込みシェフ 27 | ライフ イズ ビューティフル 8

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自由な発想で自由な走り! 開放感を求めて突き進みます!

80年代へタイムスリップ!

前回は、こんなことを言ってました(^^)

思い込みシェフseason1  思い込みシェフseason2


歌ってあげるよ 今日から始まる

歌ってあげるよ 声がなくなるまで


私が、missinng を選曲したのと同じように、

1号が何故?この曲を選曲したのかは分からない・・・。


会場は、なんだか沸きに沸いているような?雰囲気になったきたように思える。


((゚m゚;)


ぶっちゃけ今の現状、冷静に見ると1号は悪役?ではないのか???

横恋慕してきた男。


でも、不思議だ。

たとえ、そうであったとしても、観客はなんだか嬉しそうだ・・・。
やっぱり、人の幸せは見ちゃいられないんだろうな・・・。

会場からは、嫉妬の香りがしてきたような気がする。

なんだか・・・私は被害者のような気持ちになってきた。

私の方こそ悪役のようだ・・・。


∑(-x-;)


とりあえず、私は、すみっこの方へ寄った。

ステージの端の方で、ミキちゃんと並んで見ていても良かったのだが・・・


曲のイントロが流れ出す♪



「ミキ!魂を受け取ってくれ!」


(゚Ω゚;)


な!?なんだぁ!?

ミキちゃんを呼び捨てにするな!呼び捨てに!


゛(`ヘ´#)



ふぅ~たりぃ~は♪い~つもぉ~♪よぉ~りそ~いあ~ぁてぇ~♪


(* ̄0 ̄)θ~♪


1号は歌いだす。

だが、お世辞にも上手いとは言えない。

ぶっちゃけ、私の方が上手いのではないか!?

その時の私は、まさに妬みが入った眼差しをしていた。


しかしこの状況がよいのであろう。

私の気持ちとは、ウラハラに会場内のボルテージは最高潮に達してきた!


(*ノ´□`)ノ ~~~ 


(*´ノ0`) ~~~


1号に対する、観客の声援も多かった!

皆、1号を応援しているかのように見えてきた!


そして、盛り上がってきているステージに同調するかのように、

観客は、私のことをなんだかチラチラと見ているような・・・。


『かわいそうに・・・』

『どうするんだ!この状況!』

『奪い合え!』


思い過ごしだろうか・・・

そんな目線で見られているような気がして仕方がない。

確実に周りの雰囲気は、1号の追い風になっているような気がする。


((o(-゛-;)


なんか、おかしいぞ!


ふと、ミキちゃんの方を見ると、ミキちゃんの方も私の方を見た。

ちょうど目があったような気がする。

そして、私にニコっと微笑み、コクっと頷いた。


(o^-')b


なんだか満足げである。

ミキちゃんにとってはこれで良かったのだ。

イベントとしては、盛り上がっているのだから・・・。


なんだか、居た堪れなくなった私は、

ミキちゃんに手で合図し、観客席の方に回ることにした。



マユミちゃんが、この会場にきているということは先ほど分かった。

そう、観客席にはマユミちゃんが来ているのだ。

私は、そのままマユミちゃんのもとに駆け寄った。


「はは(笑) チーフ、上手だったよ(笑)」


第一声はこうだった。

私はなんだか、恥ずかしくなってきた。


「緊張したわ」


「そのようには見えなかったけど」


「恥ずかしいで、やっぱり」


「ミキちゃんに想いは伝わった?(笑)」


(-^□^-)


マユミちゃんは終始笑顔で話しかけてくる。

芝居とは分かっていても、ミキちゃんとは一応カップルなのだから・・・。


「どうなんやろ~、伝わってないんちゃう・・・」


「1号さんの横ヤリがあるからね(笑)」


「おかげで、なんだか悪役やわ」


「そんなことないと思うよ。でも、端から見ればどうするの?って感じよね」


「1号に美味しいとこ持っていかれた感があるわ~」


「ま、今回はいいんじゃない?」


「まぁね・・・」


「でも、真剣に歌ってたね?」


「そんなことないよ・・・でもちょっとは真剣モードだったかな・・・」


「ふ~ん・・・ミキちゃんのこと気にいってるんだ~」


(  ゚ ▽ ゚ ;)


「え!?そんなことない!違うよ!」


突然のマユミちゃんの言葉に、一瞬驚いた私がいた。


好きとか嫌いとかじゃなくて、

フラフラしてるけど、一番落ち着くのはマユミちゃんだよ・・・

って!?言いたいところだったが、今の私にはそんなキザなことは言えない。


とりあえず、心の奥の方にでも閉まっておくか・・・(笑)


(`∀´)



「そろそろ、曲が終わるよ・・・」


「あ・・・あぁ・・・」


「どうするの?」


「ん?何が?」


「ステージに戻らなくてもいいの?」


「あ、もうええんちゃう?彼氏は逃げたということで(笑)」


「その彼氏は、こうして違う女の横にいるってね(笑)」


「はは(笑)」


1号のステージは終わろうとしていた。

にもかかわらず、会場内は、依然として盛り上がっている!



「うおおぉぉぉぉぉおおおおお!!!」


ヽ(゜▽、゜)ノ



1号は歌い終わると同時に雄叫びを上げた!

なんとも騒がしい奴だ!

そして急におとなしくなり、ミキちゃんに向かって言ったのだ。

会場内も、その1号の雰囲気を察してか、静かになった。



「1号はミキちゃんを愛しています 世界中の誰よりも」


Σ(゚д゚;)


おっ、お前は!上杉達也か!思わず言いたくなった。



(≡^∇^≡)


マユミちゃんは笑った。ミキちゃんも笑っていた。

なんだか羨ましく思えた。


私にも1号のような攻撃力が欲しい。

守ってばかりじゃ・・・ダメだな・・・。



そうこうしてると・・・またもや会場は盛り上がってきた!

ボルテージは、これまで以上に最高潮に達していたのである!

観客は、もうカップルがどうとか、横恋慕とかどうでもよいみたいだ。

どうやら大多数は、1号の姿に心を奪われているようである。



アンコール!アンコール!  \(^ω^\)( /^ω^)/



突如として、どこからともなくアンコールが響き渡った!


「なんだか、1号さんって憎めないよね」


マユミちゃんがボソっと言う。

え!?嘘!?ひょっとして!?マユミちゃんも!?

私は、なんだか不安?を覚えた。



「ホントに面白い(笑) タエちゃんも来ればよかったのにね(笑)」


(((゜д゜;)))



私は、この瞬間!ハッとした!


タエちゃん?そう!タエちゃん!

今日、タエちゃんが何故?来ていないのか?

まだ誰も本当の理由を知らない・・・。



アンコールの曲が流れ始めた。

もう1号と会場内すべては一体化していた。


ただひとり、私を除いて・・・。



Someone tell me 何かが動き出している

Something goes wrong 僕の中でもきっと

Someday show me どんなに行先 間違えても

君だけはそこにいて Be there anytime



28へつづく