80年代へタイムスリップ!
前回は、こんなことを言ってました(^^)
⇒思い込みシェフseason1 ⇒思い込みシェフseason2
歌ってあげるよ 今日から始まる
歌ってあげるよ 声がなくなるまで
私が、missinng を選曲したのと同じように、
1号が何故?この曲を選曲したのかは分からない・・・。
会場は、なんだか沸きに沸いているような?雰囲気になったきたように思える。
((゚m゚;)
ぶっちゃけ今の現状、冷静に見ると1号は悪役?ではないのか???
横恋慕してきた男。
でも、不思議だ。
たとえ、そうであったとしても、観客はなんだか嬉しそうだ・・・。
やっぱり、人の幸せは見ちゃいられないんだろうな・・・。
会場からは、嫉妬の香りがしてきたような気がする。
なんだか・・・私は被害者のような気持ちになってきた。
私の方こそ悪役のようだ・・・。
∑(-x-;)
とりあえず、私は、すみっこの方へ寄った。
ステージの端の方で、ミキちゃんと並んで見ていても良かったのだが・・・
曲のイントロが流れ出す♪
「ミキ!魂を受け取ってくれ!」
(゚Ω゚;)
な!?なんだぁ!?
ミキちゃんを呼び捨てにするな!呼び捨てに!
゛(`ヘ´#)
ふぅ~たりぃ~は♪い~つもぉ~♪よぉ~りそ~いあ~ぁてぇ~♪
(* ̄0 ̄)θ~♪
1号は歌いだす。
だが、お世辞にも上手いとは言えない。
ぶっちゃけ、私の方が上手いのではないか!?
その時の私は、まさに妬みが入った眼差しをしていた。
しかしこの状況がよいのであろう。
私の気持ちとは、ウラハラに会場内のボルテージは最高潮に達してきた!
(*ノ´□`)ノ ~~~
(*´ノ0`) ~~~
1号に対する、観客の声援も多かった!
皆、1号を応援しているかのように見えてきた!
そして、盛り上がってきているステージに同調するかのように、
観客は、私のことをなんだかチラチラと見ているような・・・。
『かわいそうに・・・』
『どうするんだ!この状況!』
『奪い合え!』
思い過ごしだろうか・・・
そんな目線で見られているような気がして仕方がない。
確実に周りの雰囲気は、1号の追い風になっているような気がする。
((o(-゛-;)
なんか、おかしいぞ!
ふと、ミキちゃんの方を見ると、ミキちゃんの方も私の方を見た。
ちょうど目があったような気がする。
そして、私にニコっと微笑み、コクっと頷いた。
(o^-')b
なんだか満足げである。
ミキちゃんにとってはこれで良かったのだ。
イベントとしては、盛り上がっているのだから・・・。
なんだか、居た堪れなくなった私は、
ミキちゃんに手で合図し、観客席の方に回ることにした。
マユミちゃんが、この会場にきているということは先ほど分かった。
そう、観客席にはマユミちゃんが来ているのだ。
私は、そのままマユミちゃんのもとに駆け寄った。
「はは(笑) チーフ、上手だったよ(笑)」
第一声はこうだった。
私はなんだか、恥ずかしくなってきた。
「緊張したわ」
「そのようには見えなかったけど」
「恥ずかしいで、やっぱり」
「ミキちゃんに想いは伝わった?(笑)」
(-^□^-)
マユミちゃんは終始笑顔で話しかけてくる。
芝居とは分かっていても、ミキちゃんとは一応カップルなのだから・・・。
「どうなんやろ~、伝わってないんちゃう・・・」
「1号さんの横ヤリがあるからね(笑)」
「おかげで、なんだか悪役やわ」
「そんなことないと思うよ。でも、端から見ればどうするの?って感じよね」
「1号に美味しいとこ持っていかれた感があるわ~」
「ま、今回はいいんじゃない?」
「まぁね・・・」
「でも、真剣に歌ってたね?」
「そんなことないよ・・・でもちょっとは真剣モードだったかな・・・」
「ふ~ん・・・ミキちゃんのこと気にいってるんだ~」
( ゚ ▽ ゚ ;)
「え!?そんなことない!違うよ!」
突然のマユミちゃんの言葉に、一瞬驚いた私がいた。
好きとか嫌いとかじゃなくて、
フラフラしてるけど、一番落ち着くのはマユミちゃんだよ・・・
って!?言いたいところだったが、今の私にはそんなキザなことは言えない。
とりあえず、心の奥の方にでも閉まっておくか・・・(笑)
(`∀´)
「そろそろ、曲が終わるよ・・・」
「あ・・・あぁ・・・」
「どうするの?」
「ん?何が?」
「ステージに戻らなくてもいいの?」
「あ、もうええんちゃう?彼氏は逃げたということで(笑)」
「その彼氏は、こうして違う女の横にいるってね(笑)」
「はは(笑)」
1号のステージは終わろうとしていた。
にもかかわらず、会場内は、依然として盛り上がっている!
「うおおぉぉぉぉぉおおおおお!!!」
ヽ(゜▽、゜)ノ
1号は歌い終わると同時に雄叫びを上げた!
なんとも騒がしい奴だ!
そして急におとなしくなり、ミキちゃんに向かって言ったのだ。
会場内も、その1号の雰囲気を察してか、静かになった。
「1号はミキちゃんを愛しています 世界中の誰よりも」
Σ(゚д゚;)
おっ、お前は!上杉達也か!思わず言いたくなった。
(≡^∇^≡)
マユミちゃんは笑った。ミキちゃんも笑っていた。
なんだか羨ましく思えた。
私にも1号のような攻撃力が欲しい。
守ってばかりじゃ・・・ダメだな・・・。
そうこうしてると・・・またもや会場は盛り上がってきた!
ボルテージは、これまで以上に最高潮に達していたのである!
観客は、もうカップルがどうとか、横恋慕とかどうでもよいみたいだ。
どうやら大多数は、1号の姿に心を奪われているようである。
アンコール!アンコール! \(^ω^\)( /^ω^)/
突如として、どこからともなくアンコールが響き渡った!
「なんだか、1号さんって憎めないよね」
マユミちゃんがボソっと言う。
え!?嘘!?ひょっとして!?マユミちゃんも!?
私は、なんだか不安?を覚えた。
「ホントに面白い(笑) タエちゃんも来ればよかったのにね(笑)」
(((゜д゜;)))
私は、この瞬間!ハッとした!
タエちゃん?そう!タエちゃん!
今日、タエちゃんが何故?来ていないのか?
まだ誰も本当の理由を知らない・・・。
アンコールの曲が流れ始めた。
もう1号と会場内すべては一体化していた。
ただひとり、私を除いて・・・。
Someone tell me 何かが動き出している
Something goes wrong 僕の中でもきっと
Someday show me どんなに行先 間違えても
君だけはそこにいて Be there anytime
28へつづく