これまでのお話 (^^)
⇒http://ameblo.jp/stella4552/themeentrylist-1-10046848720.html
⑤からのつづき
私の会社には変な男がいる・・・。
といっても、私がそのように思っているだけなのかもしれない・・・。
その男の名を、私は 『ニット君』 と名付けた。
何故かと言うと、その男は毎日、ニット帽をかぶって出勤してくるからである。
寒い季節なら当たり前かもしれない。
しかし、ニット君は、年中ニット帽をかぶっているのだ。
しかも、耳まで覆いかぶさっている。
ニット君が、駐車場に入ってきた。
さすがの私も驚いたが・・・ (((゜д゜;)))
相手にせず、先を急ぐことにした。
そして私は、店内に入った。
「いらっしゃいませ、何名様ですか?」
「あ、予約していた○○ですけど」
「こちらです。どうぞ」
私は、席を案内され、座っていた。
しばらくすると、ニット君もこの店に入ってきた。
「いらっしゃいませ、何名様ですか?」
「トイレどこや?」
Σ(゚д゚;)
な!会話になってないではないか!
何名か?と聞いているのだ!トイレなんか後にしろ!
私は思った。
「ニット君は、人の話を聞かない男なのかもしれない・・・」
しばらくすると、ニット君がトイレから出てきた。
店員がニット君に話しかけようと、動きかけたが・・・
「おぉ!こっちや」
どうやらすでに、ニット君のツレが、この店に来ていたようである。
ニット君は、店員を振り切り、スゥ~とその席についた。
そして、宴が始まったのである。
そこは、私の席から、少し離れた席であった。
私の方も宴が始まった。
ニット君のことも、少し気になってはいたが、
酔いもまわりはじめ、どうでもよくなっていた。
( ̄ー ̄) ニヤリ。。。。
相手になると、どうせまた、あの気持ち悪い笑いを、浮かべられる。
酒がマズくなるのもイヤなので無視をしていた。
しかし、私は、この後、とても恐ろしい事件に巻き込まれた!
宴の途中、私はトイレに行きたくなった。
そして席を立とうとすると、なんとニット君が先にトイレに向かっていた。
顔が真っ赤・・・チドリ足・・・フラッフラ~ではないか!
(゜ρ゜) ~。 ~ 。。~ ~ ~。。
「エエ調子やな・・・ちょっと待つか・・・」
そう思いながら、私は、トイレが空くのを待つことにした。
だが・・・
「・・・」
「・・・」
「・・・」
(-""-;)
「長い!」
ニット君は、いつまでたってもトイレから出てこないのだ。
なんて長いトイレなんだ!
いったい、どれだけ体内に溜めていたんだ!
「まてよ?」
トイレで酔いつぶれているのでは???
そう、思い・・・店員に確認してもらおうと思った矢先・・・
ガチャッ!
トイレのドアが開き、ニット君が出てきた。
フラッフラ~である。
(゜ρ゜) ~。 ~ 。。~ ~ ~。。
とりあえず、この場はよかったと思い、私はすぐにトイレに向かった。
私の体内にも、かなり溜まっていたのだ。
「急ごう!」
しかし、トイレに行くと、私は、どうしようもない無念さに包まれた!
Σ(゚д゚;)
なんと!スリッパがないのだ!
この店のトイレはスリッパに履き替えて入るタイプ。
スリッパがないのだ!
どういうことだ!
このままでは、私は、トイレで用をしたくても出来ない・・・。
いったい!どういうことなんだ? Σ(゚д゚;)
そう思いながら・・・ふと見ると、足元に誰かのシューズが置いてあった・・・
( ̄□ ̄;)
私は、現状を理解するのに、そんなに時間がかからなかった。
なんて、男なんだ! 完全に酒に飲まれている!
トイレのスリッパで、席に戻って、悠々とビールを飲んでいる。
いったい、どんな神経なのか・・・。
それよりも、私はこの先、どうしたら良いのだ。
こんなところで・・・おもらし・・・
いや、ダメだ!ここで、恥をさらすわけにはいかない。
土足で入るか・・・いやそれはやっぱりダメだ!
社会人としてルールは守らなければ。
しかし、ガマンも限界きている・・・
漏れる。。。 (。>0<。)
ニット君は、トイレのスリッパを履いて盛り上がっている。
漏れる。。。 (。>0<。)
ガマンも限界にきている・・・
漏れそうだ。。。 (。>0<。)
「すいません~」
ニット君は店員を呼んだ。
「生ビールひとつ」
「はい、よろこんで!」
よろこべない! 全然、よろこべない!
「すいません~」
私は店員を呼んだ。
「トイレのスリッパないんですけど、このまま入っていいですか?」
「あ、大変申し訳ありません。どうぞ。後で用意しておきます」
私は用を済ましてから思った・・・
店員は何も悪くない。
悪いことなんてしていない。
悪いのは、酒に飲まれたニット君である。
(゜ρ゜) ~。 ~ 。。~ ~ ~。。
宴は続いていた・・・
私自身も、楽しく過ごしていた。
そして時間が経ち・・・いよいよ、今日の宴もお開きの時間となった。
ニット君御一行は、おあいそを始めたのである。
そして、足元を見ると・・・ニット君はトイレのスリッパのままであった。
( ̄□ ̄;)
なんて男なんだ!
気づかないものなのか?
「誰か!教えてやれ!」
ニット君は、支払いを済ますと、
そのまま店を出て、もう夜も深い・・・暗闇の中へ消えていったのである。
私は思った。
自分で、車を運転してきたはずなのに・・・どうやって帰ったのか・・・
そして、残されたシューズの運命はどうなるのか・・・
私には分からない。
謎は増えるばかりだ。
トイレには~♪ それは~♪ それはキレイな~~♪
ひとつ言えることは 『トイレの神様』 は、きっとニット君に罰を与えるだろう。
そしてニット君は、ベッピンさんには、絶対になれないと確信している。