トップチェンジにおける一案

トップチェンジは、自分が最も好きな技法だと言えるかもしれない。

成功したのであれば、ＤＬ以上にクリーンにチェンジを行う事が出来る。

さて、ルーティンにおいてトップチェンジが不可避な箇所があったとする。

そのタイミングでトップチェンジをし損ねた時の一案である。

まず考えられる方法としては、

ミスディレクション重視のトップチェンジ系統を諦め、手固いＤＬ系統で代用する方法だろう。

自分はヒューガードのレッグリバースからのＤＬを使う。

しかし、マジシャンがそのカードの表を見てはいけない設定の時や、流れを重視したい時にはＤＬは使えない。

否が応でもトップチェンジをしなくてはならない、ということだ。

一つのアイデアとして「拍手の動作でトップチェンジをする」というものを提案する。

トップチェンジをルーティンに組み込むポイントとして多いのが、観客が驚いている時、だろう。

その時に観客の驚き方が不発であったりして、トップチェンジがしにくい時に使う。

「不思議だなー。と思ったらこんな風に拍手を頂けると嬉しのですが・・・」

という拍手のジェスチャーでもって、カードを持っている右手と、デッ クを持っている左手が近づいた時に行う。

また、観客が呼応して拍手をしている時ほど簡単なタイミングも無い。

上記のパターン以外にも、

マジシャンが拍手の動作をしても不自然でない「流れ」と「論理的理由」があるのならば、

一つの引き出しとして持っていてはいかがだろうか。