年末年始に読んだ本 『ホモ・デウス』
言わずと知れた世界的大ヒット。しかし、子育てとつわりに翻弄されながらでは、10日かけて下巻を読み終わるのがやっと…。AIの問題、生物工学(デザイナー・ベイビーなんて最近よく耳にします)の問題をふまえた今後の人類を見通すのが下巻の耳目ですが、私がガツンときたのはむしろ下巻の冒頭部分。「人間至上主義」が、現在の地球上における最大の思想である、という指摘です。世界を二分した共産主義vs民主主義の戦いも、人間至上主義の分派争いに過ぎないというのだからびっくり。無知なわたしはびっくり。へー、そういうふうに捉えたことなかった!ここのところはポンコツには説明がうまくできない…。1章分もないから気になったら読んでみたほうがわかると思います。人間至上主義の対となるのは、つまるところ神を至上とするいわゆる宗教。この辺の言葉に正確にいかないと本当はきちんとした話にならない気はしますが、とりあえずざっくりいこう。この二つが正反対だということがすっごくわかりやすいなと思ったのが、不倫の例えです。(例)ふ、不倫に陥ってしまったわ……彼のことが好きだけど、妻子のある人。どうしよう?!↓こんなとき神様至上主義(たとえば伝統的なキリスト教社会をイメージ)…神父に告白に行く→「聖書」にあるとおり、不倫は悪いことなので、即刻やめなさい、悔い改めなさいと言われる。つまり、答え・基準は、神。人間至上主義(現代社会、たとえばニューヨークを妄想してみよう)…カウンセラー、または友人に相談。→「あなたの心に尋ねてみて」と言われる。あなたがこれは悪いことだ耐えられないと思うならやめるべきだし、あなたがそれでも彼を愛している心は真実だからこの関係を続けたいと思うならそうすべき。つまり、答えを持っているのは人間自身。人間が基準。うわー、驚きました。というのもね、最近はしたり顔コメントや人生相談の回答の大半が、結論これじゃないですか。「あなたの心に尋ねてみてください。そこに答えがあります。」作家も俳優も女優も文化人も、みんなそう言うの。わたし、読売新聞の「人生相談」っていうコーナーが好きで、時間があれば読むんですけど、ここもこの傾向がかなり強い。なんだ、みんな世界の潮流に載せられてるんじゃん!!私自身もよく、「好きなようにすればいいじゃん」的なことをいっちゃうんですが、これもまさに人間至上主義。『ホモ・デウス』自体は、この人間至上主義が崩壊するんじゃないか、そうしたらそのあと世界を覇する思想はなんだろうか、、というメイン・トピックにここから入っていきます。なぜ崩壊するかというと……生物工学とAIがカギを握るんですが、今日はここまで。知らないことを知る、考えたことない観点を知るのは、本当におもしろいです!