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2018年12月23日  13時開演
新国立劇場オペラパレス

子供の頃からバレエには憧れがあったものの、レッスンを受ける機会も舞台を観る機会もなく年齢を重ねてしまいました。

2年前、松山バレエ団の「くるみ割り人形」を鑑賞する機会に恵まれ、美しい夢のような時間を満喫して以来、もう一度バレエを観たいと思い続けてきました。
でも、知っている演目といえば「くるみ割り人形」と「白鳥の湖」くらい。
どんなバレエ団があるのかもよくわからない。
ネットで色々調べてみて、新国立劇場バレエ団を見てみよう、という結論にようやくたどり着きました。
オケの生演奏というのも選んだポイントでした。

8月のチケット発売すぐに購入し、この日をどれだけ楽しみに待ったことか!
奮発して二階席最前列です。
YouTubeで他のバレエ団の「くるみ割り人形」も見てみました。
さて、今日はどんな演出なのでしょう?

幕が開くとシュタールバウム家の楽しげなクリスマスの様子が次々と繰り広げられます。
小学生とおぼしきダンサー達が一生懸命踊っている姿を見ているだけで、目頭が熱くなってしまいます。
引っ込み思案でナイーブな少女クララ、どこかユーモラスなドロッセルマイヤーおじさんはそんなクララをそっと庇ってやって…ここには子供時代の幸せがいっぱい詰まっている…

「くるみ割り人形」は子供のためのおとぎ話だと思っていましたが、チャイコフスキーが一家の母親がわりであった妹を亡くした時に作曲したというエピソードを知り、先日のフェドセーエフ &N響の心温まる演奏を聴いてから、この曲とバレエに対する印象が大きく変わりました。
大人にとってこの舞台は、もう戻って来ない自身の子供時代、また我が子が幼かった頃のことを思い起こさせてくれるのですね。
自分の思いが舞台にオーバーラップして、涙を抑えることができませんでした。

私自身の思いは別として、舞台は心から楽しめるものでした。
ダンサー達が素晴らしいのはもちろんのこと、衣装や舞台のセットも品があり素敵でした。
また東フィルの演奏も安定しており、「花のワルツ」のチェロの旋律のところではオーケストラピットを思わず覗き込んでしまいました(笑)

夢のようなひとときでした…
また機会を作って拝見したいと思います。