ひと昔前は、他の占い師さんの鑑定に納得できず、
モヤモヤした状態で来店されるお客様をフォローする、というお仕事がありました。
他の占い師さんを否定することなくお客様に納得していただくという作業には、
占いそのものとは違ったアプローチが必要で、
そのため随分と対応力が鍛えられたように思います。
占い師個人の力量や経験値はさておき、
私を含め人には自我がありますから、
ニュートラルでいようとしても占い師のカラーが出て、
それがお客様との相性の問題を引き起こすことはあると思います。
私のフォローをしてくださっている占い師さんも、いらっしゃるかもしれません。
ところで、最近急増しているのはAIによる占いやアドバイスのフォローです。
AIは極大値のオンラインデータを分析して答えを出しますから、
どのような占い師より経験値は高いと言えるでしょう。
また、AIには自我がありませんから、
その部分では、利用者との間に衝突が起こりにくいと考えられます。
では、どこで問題が起こるのか。
一つには、分析の対象となるオンラインデータの正確性かもしれません。
特に占い師は国家資格ではありませんから、
ある意味言いたい放題、挙げたもん勝ちの世界です。
それらのカオスなデータが分析の対象になっていると思うと、空恐ろしい感じがします。
一人一人違う人間に対し、カテゴライズされた答えが割り振られるのも
どうしたもんだろう、と思ったりします。
もう一つは、AIが、基本質問者に寄り添うようにプログラミングされていることでしょうか。
問題の解決策を尋ねた場合、質問者を肯定した上での答えになると思います。
その答えが、必ずしも本質的な問題解決策に繋がらない場合が多く見うけられます。
AIのアドバイスは人間関係を分断する危険行為だと、どこかで誰かが言っていたように思います。
自殺ほう助になってしまった例は有名ですよね。
三つ目は、身も蓋もない答えが返ってくることでしょうか。
寄り添い型のソフトな表現であっても、
当たり前な答えには凹む、ということはあると思います。
人は弱っている時に、気の済むまで心情を吐露したり、
理不尽なことを聞き手に受け止められたりすることが、必要な場合があります。
質問者の心理状態や、上向きになるタイミングを見計らうことは、
今のAIにはまだ難しいようです。
纏めますとAIの問題点は『必ずしも真実でないことを、迎合しつつ、断定する』
となるでしょうか。
まあしかし、辛い時に一人で悩みを抱えているよりは、
気持ちを表出することで楽になる面はあると思いますし、
上記の特徴をよく理解した上で相談する分には、有りなのではないかと思います。
AIとハサミは使いよう、なのかもしれません。
