この蒼い水槽の中に
身体を融かす出来たらいいのに
この蒼い水槽の中に
煩わしい事はないのかな…?
……ひと……
朧気に覚えている
童話の世界の人魚を見た気がした
好きなのか
嫌いなのか
告げてもいない
きっと
これからも
ずっと ずっと
だけど
それを聞いてもこない相手に
これ以上
何が言えるんだろう
人魚は
足をもらう代わりに
話せなくなって
人間に想いが伝わらなかった
だから
彼女は泡となって
消えていった
そうじゃない
違う
伝わらなかったんじゃない
人間が彼女を
理解しようとしなかっただけ
この気持ちを消すことなんて
きっと出来ない
彼女のように
声を失した訳じゃない
彼女が叶えられなかった
恋したことを
伝える声を持っているんだから
ムリなことだって判ってる
だけど
伝えなければ後悔する
一緒に蒼い水槽に
溶けてしまいたかった
この蒼い水槽の中に…
素直に
想いを伝えることができたのなら
その物語の最高は
きっと…