先に待っていた私の元に、看護師さんが押す車椅子に乗ってきた夫は
入院前と全くの別人になっていました。
もともと若白髪で6-7割くらいの白髪頭でしたが、ほぼ白髪になり、
髪は伸びて鬼太郎みたい。背骨も前に曲って首が上がらない。
体は麻痺した左側に縮こまっている。
体重はもともと75㎏あったが50㎏に減っていた。
眼球の動きにも違和感がある。
下を向いたままの首で、目線だけこちらに向けました。
私「久しぶりだね。大丈夫?」
(必死に普通にしようと思った)
夫「ごめんね。こんなになっちゃて。」
そういって夫は私の手を握って涙を流していた。
私「もうしょうが無いよ。こうなったら頑張って出来ること増やしていくしか無いでしょ?みんな心配して待っているよ。」
夫は私が話しているところを斜め下から見ている。
正直、目線が怖い。
でも入院や身体のつらさがすごく伝わってくる。
子供たちの話や、会社の話をして15分はすぐに終わった。
夫は真顔でずっと涙を流していた。(感情が無い表情)
病室に戻っていく夫の姿は90歳くらいのおじいさんに見えた。
思っていたよりもずっとずっと、よくない状態であることがわかった。
病院食は殆ど食べていないらしい。(味覚障害)
帰り道、何度も変わり果てた夫の姿が蘇った。
夜、長女はるちゃんに
「パパ元気だった?どうだった?」と聞かれた。
そのまま伝えることは出来ず、
私「まぁまぁ、しゃべれたよ。心配しないで大丈夫だよ。」
(いやぁ、全然大丈夫じゃなかったな。あの目線怖すぎだし。表情ないし。不安しかないじゃん。)
その後、しばらく次女ろんちゃんは保育園の洗礼で風邪を引きまくり、なかなか次の面会の予約が出来ないでいました。
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