生保と損保を比較した場合、同じ保険でも様々な点で大きな相違点があります。今回の東日本大震災の被害に対する対応の場合も、人に対してとモノに対してでは保険金を支払うまでのプロセスは大きく異なります。
うちの会社は損保ですが保険金の支払い部門の手が足りず、四国からも仙台や郡山など被害の大きかった地区へ社員が行っています。営業部門の社員など保険金支払い担当以外の部門の社員も損害調査などのヘルプに行き少しでも早くお客様へ保険金を支払うことができるように日々取り組んでいます。しかしその環境はとても厳しい状況だそうです。頻繁に人を入れ替えるコストも掛けられないので一度行けばしばらくは行きっぱなし、土日など関係なく休みなく現場の調査にまわります。夜ホテル等に戻っても簡単な食事しかなくシャワーも水しか出ない日もあるなど休息できるような環境ではないそうです。
四国にいるとそんな話を聞かなければ3月11日以前と変わらない生活ができます。しかし全員ではありませんが順番に何人かがそのような現場に呼ばれており自分と同じ支店の人でも今仙台に行っています。
ヘルプで行く人はある時お呼びがかかるのですが、その通知を現場の社員間では「赤紙」と呼んでいます。召集令状に例えているので戦場へ行かれた方に対して失礼な言い方かもしれませんが、自分達としては自分自身を犠牲にしてもお客様のため会社のために精一杯頑張ってこようと決意をして出向いて行く覚悟をあらわしているわけでもあるのです。
ゴールデンウィークを前にして自分にもその「赤紙」がきました。突然でした。但し日程は未定で6月末までのどこかの期間で行くことになるとのことです。そのため今のうちに有休を取得しておくようにしています。同じ時期に言い渡された人の最初のグループは23日から行きました。自分ももしかしたら仙台でゴールデンウィークを過ごす可能性もあったのですが、あとの順番になり正直ほっとしました。休日に休むことができて好きなテニスをすることもできます。今回の震災では家が流されてしまったり避難所生活を余儀なくされている人が今もたくさんいます。そのような現実もあるからこそ、自分は「テニスができること」が当たり前なのではなく「幸せなこと」なのだということに改めて気付きました。休みの日に家族と一緒に過ごせて、子どもたちと一緒にテニスができるの事は、当たり前なのではなく幸せなことなのです。
2,3年前に「ラストゲーム 最後の早慶戦 」という映画がありましたが、自分にとってはテニスの試合。
明日はスクール生の親睦大会、4日は長男と組んで出るファミリーダブルスの試合があります。
大切な時間、1球1球を大切に噛みしめてくるつもりです。
