私と同世代のテニス選手に、沢松奈生子選手という名テニスプレーヤーがいます。



グランドスラム大会に通算34回出場し、世界ランキングは最高14位、同世代のライバルには伊達公子選手がいました。



先日、その沢松選手のお祖父さんにあたる沢松豊さんの「つづける、つながる、つたわる」を読みました。

とても興味深い内容で、読み始めたら一気に読んでしまいました。



沢松家は、3代に渡り活躍された名門テニス一家。


奈生子さんの実績は前述のとおりですが、お母さんの順子さんはウインブルドンのダブルスでベスト8、叔母さんにあたる和子さんはウインブルドンのダブルスで優勝されています。



順子さんと和子さんのお父さんにあたる沢松豊さんが、どのような考えを持ち、どのように指導されてきたのかが、具体的にわかりやすく書かれており、自分が子供たちと接していくうえでもとても参考になりました。




その中で「ホームポジション」について書かれている部分があります。



「テニスはある意味で陣取り合戦なんです。自分が絶対に守らなければならない地点、

地域をいかに堅固に守り、そこから攻めるかが重要なんです。」


それと必ずホームポジションを守っているのも基本をしっかり守る習慣がついています。いちいち戻るのは体力も気力もいるんです。二流の選手は1,2回は戻るんですが、3回ぐらいからサボるんです。相手の実力が上ならそこを突かれて振り回され、ミスを犯すようになります。


一流選手は主導権を握ったらホームポジションをしっかり守り、

そこから相手を”家出”させるように仕向けるんです。



これらの文章には「試合をどのように組み立てていくのか」のヒントがたくさんつまっています。




めんどうだから、好かないから、自由がないから、嫌いだからといって”家出”しては、勝ちゲームは望めません。常に自分の、自分たちのホームポジションを意識し、守り、住み心地よく整理整頓し、こまめに掃除をし、洗濯をし雨風をしのげるようにしておかなくてはいけません。



まかり間違ってもコート内外でホームポジションを失う状態、ホームレスにならないように。



テニスは引き分けのないスポーツです。

勝敗、明暗は必ずついて回る、と教えてくれるのがテニスです。




テニスの試合で「勝つためにどうすべきか」がこのように書かれています。


自分はこのあたりの文章を読んで「目から鱗」な感じがしました。




試合を組み立てていく上で自分の「ホームポジション」をしっかり守っていくことが重要ですが、試合においてだけでなく、その他のことにおいても「ホームポジション」を持ち、それを守っていくことを基礎とすることが重要であることがよくわかりました。



世界を舞台に活躍するテニス選手は年間を通して世界中をまわっているイメージがありますが、ラファエル・ナダル選手は、ひとつの試合(トーナメント)が終わるたびに自宅のあるスペインのマジョルカ島に帰るそうです。


「ホーム」に一度帰ってから、また次の舞台へ出ていく。出先から出先へと移動するのではなく、一度ホームに戻ることにより、どこへでも自信を持って出ていくことができるのだと思います。




マジョルカ島はナダル選手の「ホームポジション」。


ホームポジションに戻ることを基本としていることが、いつも全力で最高のパフォーマンスを発揮し続けることを可能にしているのだろうと思います。





自分の「ホームポジション」を築くことは、テニスにおいてもその他の事についても大切なこと。

まずホームポジションを意識し、守り、整理整頓し、どんな暴風雨もしのぐことができるホームを築いていきたいと思います。