現代の世界最先端のテニスに関わるプロ選手やコーチは最近のテニスについて
「この10年間の変化はそれまでの50年間の変化よりも格段に早くなっている」
と口を揃えて言うそうです。

自分がテニスを始めた頃の基本と今の基本が異なっていることは実感していましたが、
この本には、世界最先端のテニスの変化がどのように変化しているかということや、
最先端のトレーニング法や戦術がわかりやすく表現されていたので興味深く読みました。


テニス 世界最先端の練習法/坂井 利彰

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【世界最先端のテニスの変化】

①世界ツアーにおける1ポイントとるまでの時間
 1991年:12.2秒 → 2003年:5.99秒

②平均試合時間
 1991年:294分 → 2003年:101.46分

※最近のデータでは更に変化していることは間違いないとの事。



【世界最先端のテクニック】

①スイング
グランドストロークのテクニックの基本: 「体重移動」 → 「身体の回転」のスイングへ

②打球
スイングスピードのアップ → 強烈なトップスピン 「エッグボール」が世界の主流となっている。


【世界トップ先週のタクティクス】

①ロジャー・フェデラーのタクティクス
 ・・・パワーで勝る相手に対して前後左右に揺さぶりをかけるタクティクスの実例


②ラファエル・ナダルのタクティクス
 ・・・エッグボールで主導権を握り相手の攻撃に対してカウンターショットで対抗するタクティクスの実例


③クルム伊達公子のタクティクス
 ・・・フォアハンドが得意な相手に対して、フォアハンドを打たせてからバックを狙うタクティクスの実例


④錦織圭のタクティクス
 ・・・リターンから主導権を握り、多彩な攻撃で相手の読みを外すタクティクスの実例



この本は「練習法」というタイトルがついていますが、
いわゆるトレーニング方法だけの本ではありません。
トップ選手が試合中どのようなことを考えながら戦っているのか等がわかりやすく書かれており、
どのような事を考えながら練習に取り組むべきかということがわかります。

本書は上記の内容の他にもメンタルな部分についての内容も多くのページを割いています。
技術以外の部分もとても濃い内容でしたので、また次の機会に振り返りたいと思います。



【参考】現世界NO1のロジャー・フェデラーの練習動画




ちなみに著者の坂井利彰さんは現在慶応義塾大学テニス部の監督ですが、
私と同世代の元プロ選手。
一度はサラリーマンになったもののテニスをあきらめられず、
あの松岡修造の反対をも押し切って20代半ばからツアーに復帰したという方で、
テニスに関しては修造さんを超えるくらいの熱いマインドをもったテニスプレーヤーです。
お父さんもデビスカップの監督を務めた事もある名選手であり名指導者でもある方でしたが、
利彰さんもお父さん以上に素晴らしい指導者になりそうな予感がします。