「三宝節」(アサラハブーチャ)は太陰暦に基づいて設定される日で、毎年日付が変わります。
「太陰暦8月15日(満月)」がこの「三宝節」にあたる日で、「仏教徒が、ブッダの最初の説教(初転法輪)を讃える日」とされています。
「お釈迦様が5人の弟子に説法を説き、仏、法、僧の3宝が成立したとされ日を祝う祝日」という、いわば釈迦が最初の説教を行い、最初の子弟ができた「仏教の布教が始まった日」です。
人々はこの日を祝い、寺院にお参りに行きます。
タイでは朝からお寺に出かける人が多く、また、夜にはお寺でお坊さんの説教を聞き、仏塔の周りを3回まわるウィアンティヤンが行われます。

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この日は仏教上、記念すべき日となり、仏教日のためタイ全土で酒類販売禁止日となります


 「三宝節」の翌日が「入安居(いりあんご)(カオパンサー)」、「 仏教徒の雨季の安居の入りを祝う日」、すなわち「僧侶が修行期間に入る日」です。
この日から出安居の日までの約3ヶ月の間、僧は仏教の修行に専念するため寺にこもります。

そのため、この時期はお寺で使うろうそくや電灯をお供えする人が多く、お寺に行くと、大きなろうそくをお供えする人を見かけるはずです。またこの期間はお酒を断つという人もいます。

かつて、僧が雨季に外出して百姓が植 えた稲を踏んでしまわないように寺に篭ったのが始まりであると言われていますが、現代でもこの日から出安居の日まで僧は寺に篭って修行に専念します。
また、この日人々は大きなロウソクの山車を行列になって寺社に奉納します。この習慣から、現代では様々な彫刻を施したロウソクの山車や踊りのパレードが見られる「ろうそく祭り」が行われています。

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一方、「入安居から3ヶ月後の満月の日に寺篭りを終えて出てくる日」が「出安居(であんご)(オークパンサー)」で、仏教上の雨季入り雨季明けをも意味しています。なお、「この間に出家した場合は出安居までは環俗してはならない」といされているとのことで、街中でお坊さんを見かけることが少なくなります。なお、「入安居」は「官公庁はお休み」となります。
この日は休日にはなりませんが、仏日ということで、一般的には「禁酒日」となりますので観光者(飲酒)お気をつけください。
行式としてはオークパンサの時はお寺へ行きます。

朝7時頃に始まる儀式「タクバーツ」に行くと言いますが、これは日本語の托鉢と同じです。食べ物、果物、、花、などを托鉢用ボールに入れる行式です。徳をつむと言うことです。

出家の修行僧が仏門に入るのにこの日を選ぶ人が多いそうです。


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