12月2日 道明寺天満宮手作りの市 ご来場ありがとうございました! | 自然素材Origin Diary

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乳製品や卵を使わずに、体に負担の少ない蒸し菓子をメインとした素朴なお菓子を作っています。
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大好きな物や日常のささいな話などを綴るオリジン日記です。

最近雨続きだったので、どうか晴れてくださいと、毎日天気予報とにらめっこ。

その甲斐あって、と言うよりは、みんなの願いが届いて、晴天の中、

無事開催されました。


少し肌寒い一日となりましたが、多くの方におこしいただきました。

皆さま本当にどうもありがとうございました。


年に2度だけやってくるこの道明寺。

いちょうが黄金色に輝いて、またこのきれいな景色を見れて

良かったと、そして早一年か・・・。

と思うと何だかとても感慨深く。


お店の準備をしていると、何だか誰かに見られているような、

何か気配を感じて、ふと、前を見てみると、



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我が家の娘の顔よりも大きいような巨大な柚子が、にらみを利かせていました。

何でも文旦の仲間らしいのですが、剥いて見ると味は柚子だそうです。


「この季節は俺様が旬なんだ!」

と、言わんばかりに本当に大きい顔をしていました。



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もう一つ、この青々としたターサイ。

これも今日は絶対買って帰らねばと、この生命力にノックアウトされたのでした。


そして10時、開催されるや否や、ぞくぞくとやってくるお客様。

気がつくと、お昼には蒸篭も空っぽ。


本当にいつもお客様の多さに圧倒される道明寺でした。


むしぱんがほぼ売り切れに近づいた頃、

一人の男性がニコッとして、むしぱんを買いに来て下さいました。

すぐには誰だったか思い出せず、でも確かにどこかでお話した・・・。


その方が主人にそっと話しかけてくださり、謎が解けました。

昨年の丁度今頃、この手作り市で、お隣さんだった

「ひよこベーカリー」さんのご主人でした。


奥様が食パンを焼いてらして、ゆくゆくはカフェをしたくて、

古民家を探しているという話で意気投合し、楽しくおしゃべり

させていただいたのをふと思い出しました。


その矢先、ご主人の口から奥様が亡くなられたと聞き、

目の前が真っ白になりました。


でも以前一度お会いしただけなのに、私たちのことを

覚えていてくれて、それを伝えにきてくれたことが

とてもうれしくて、むしぱんが見えないくらい目がかすんできました。


「生きてる人も、死んでる人もみんな同じ。ボディがあるかないかの違いだけ。」

主人はいつもそう言います。


太く生きたか、細く生きたかの違いだけ。

みんな必ず同じ死を迎えるときは来る。


そうは分かっていてもやはり辛いもの。

私に出来ることはただ一つ。


「奥様どうか、どうか、いつもご主人様のそばで、ご主人様がこの試練を

乗り越えられるように支えてあげてください。」


祈りのちからを信じて。