Binding of Isaacは無限のやりごたえがあるホラーゲームだが、ストーリーは謎に満ちている。とりあえず可哀想な雰囲気だけは伝わるが、ゲームの舞台は謎に満ちていて、具体的に何が起きたのかをすぐに知るのは難しいのではないかと思われる。
そこで今回の記事ではイントロ、各エンディング、アイテムなどの各要素を見ながらisaacの物語について考察を深めてみたい。
＊記事の性質上ネタバレである。
タイトル前に流れる、ゲームの導入の物語を簡単に要約する。アイザックとママが丘の家の一軒家に暮らしていて、ある日キリスト教番組を見ていたママは、天井から神のような声が聞こえたので、それに導かれるままにアイザックのおもちゃや衣服を奪い、部屋に監禁し、最終的には生贄を捧げるためにキッチンナイフでアイザックを殺そうとする。アイザックは部屋のカーペットの下に地下に通じる扉を発見して逃げ込むが、そこは謎の深淵の世界であった。
この物語は旧約聖書のアブラハムとイサクの話がモチーフとなっている。アブラハムの息子イサクは高齢の最中やっと奇跡的に生まれた第一子だったが、神はアブラハムを試すために息子イサクを屠って捧げよという命令をし、悩みながらアブラハムはイサクを生贄にしようとする。寸前のところで神はアブラハムを止め、信仰を試すために命じた話をする。
イサクはisaacであり、英語読みでアイザックとなり、神の命令で親に殺されかけるモチーフの点では一致している。
だが、ここで先に結論を述べよう。
・この導入の物語はアイザック想像の産物の一つである。
この根拠は、ボスのMomを最初に撃破した後に流れるEpilogueである。ママは偶然棚から落ちた聖書に頭ぶつけて死んで、アイザックは勝利する・・・と、導入と同様の白黒の落書きとナレーションが入るが、直後にそれがアイザックの落書きであることが判明し、その都合のいい勝利を見てアイザックが喜ぶシーンに切り替わる。そしてこの直後にナイフを持ったアイザックのママが現れる。
このシーンについて、アイザックがもしかしたら落書きで予言したのかもしれない、という予想を立てることはできる。だがアイザックが予言ができると示すシーンは全くない。また、アイザックは後述通り宝箱で窒息死し、ママは生きている。
とは言え、アイザックのママはナイフを持ってアイザックの部屋に侵入したことは明らかである。
ここから推測できるのは次の結論である。
・アイザックのママは精神病院に通院しており、その上常日頃ママから虐待を受けていた。
まず精神病院の通院の根拠としてアイテムのピル（薬）がある。アイテムの「Mom's Bottle of Pills(ママの薬瓶)」「Mom's Coin Purse(ママの小銭入れ)」はピルを沢山取得できるアイテムである。アイザックのママは薬を服用していた可能性が高い。（なおこれがアイザック自身のアイテムになるということは、アイザックが薬を面白半分かママに進められてか同様の病気か、何らかの要因で共に服用している可能性がある。）
ちなみにママ関連のアイテムだとママの化粧品やウィッグなどの服飾アイテムが妙に多い。それを取得するとアイザックは自分の衣服を身につける。下着まで。Oh...
ママそっくりの格好をしてアイザックとママが笑いあってる写真がエンディングのいくつかである。ゲームのステージとステージの間のアイキャッチ映像でプレゼントでもらった女装セットで嬉しそうに駆け回ったら周囲の子供に笑われて苦しんでいる描写がある。これはつまり、アイザックが自ら進んでこのようなアイデンティティを望んでるよりも先に、ママがアイザックに自分そっくりの服装を望んでアイザックがそれを受け入れているのである。これは健全な精神の持ち主とは言えないだろう。
ママの精神の異常と虐待の根拠はこれだけでなく、HPアップのアイテムが「朝食（ハエの飛んだ牛乳？）」「昼食（ハエの飛んだ茶色い何か）」「夕食(ドッグフードの缶詰)」「デザート(ドッグフードの袋)」「夜食(カビの生えたパン)」と、アイザックがまともなものを食べてるような感じがしない。
またパワーアップアイテムもことごとくアイザック自身が傷ついていくようなものばかりである。
この点からアイザックはママから常に虐待を受けていた状況ではないかと推測できる。
次にアイザックについてだが、これは映像で明確に示されているので次の結論は確定であろう。
・選択キャラクター（カイン・ユダなど）は全てアイザックの分身である。
アイザックも何らかの精神の問題を来している節がある。
アイザックの肉体的な顛末についても映像で散りばめられているが、次の通りであろう。
・アイザックは最終的に宝箱に隠れた（宝箱ステージ・???出現エンディング(10)・Satan撃破エンディング(12)）。
・この宝箱はアイザックのパパの思い出の写真などが廃棄された宝箱であり、離婚したママにとって開ける気がしないものであった(Derilium撃破エンディング(Final))。
・いなくなってしまったアイザックをママはた迷子ポスター貼るなどして捜索する(The Lamb撃破エンディング(15))。
・アイザックはそのまま宝箱の中で窒息死し、白骨化し、その姿をママに発見される(Hush撃破エンディング(17)・Derilium撃破エンディング(Final))。
アイザックがなぜ宝箱に隠れたかを考えると二つの可能性がある。
・逃避
ママが虐待してるなら言うまでもない。
・自殺
こちらも同時に十分にありうる。なぜならばisaac撃破エンディング(13)の際に聖書を読んだisaacが宝箱に入るのをためらうシーンがあるからである。自殺はキリスト教においては大罪とされる。
またこのisaac撃破エンディングだが、ボスのisaacは天使の姿をしている。つまり、天国に召されるisaacを殺しにかかっているわけで、その意味合いを考えるとアイザックは罪・悪の道に進もうとしているということになる。
ここまでは徹底的に現実では何が起きたかという視点で解釈をしたが、そうなると死後の世界で目覚めたアイザック(Hush撃破エンディング(17))の映像が何を意味するのかが解読できない。また、アイテムに「迷子ポスター」があるのが意味不明となる。なぜならばママが迷子探ししている時はアイザックが自宅の宝箱に引きこもっている最中なので、迷子ポスターの存在を知ることなどできないはずだからだ。
そしてゲーム内で「迷子ポスター」を持って"ある死に方"をすると幽霊キャラであるThe Lostが解禁される。
ということは幽体離脱して「迷子ポスター」を認識した、あるいは「迷子ポスター」を発見してしまったことで自分の死を自覚した可能性が高く、いずれにしろゲーム内の世界はアイザックの空想の世界でありながら終わりなき死後の世界で現実に通じているというオカルトな状況が発生してると言える。
この「迷子ポスター」アイテムは同じく宝箱の中であるDark RoomのボスThe Lamb（子羊）をアイザックが倒した時に登場する。
子羊はそもそも旧約聖書では生贄にされる動物の一つだが、聖書では主イエスを現し、神の子でありながら十字架刑として自ら生贄を捧げる存在の意味としても用いられる。
ヨハネの黙示録5:13には「わたしはまた、御座と四つの生き物との間、長老たちの間に、ほふられたとみえる小羊が立っているのを見た。」と書かれており、6:12-17では子羊が第六の封印を解いて世界が真っ暗(Dark)になった事が描かれている。
さて、アイザックがどんどんと神の権威を手に入れようとしているのは、天使二人をぬっ殺して隠しボスのMega Satanと戦う下りからも伺える。そのエンディングではアイザックは悪魔に変身している。
またDeliriumエンディングでは「I AM BAD」という文字と共に悪魔と化したアイザックの落書きがある。
Hushエンディングの最後ではアイザックの背後に悪魔が現れるが、つまりこのようなことが言えるのではないか。
・Isaacは悪魔に魂を売り、宝箱の中で死ぬことによって生贄が完了した。
こう考えると先ほどの宝箱に入るのを躊躇うアイザックのシーンも、もしかしたら悪魔への生贄を試みようとしたのかもしれないと言う結論が浮かぶ。
またここでは述べてない重要なシーンがある。ステージ間のアイキャッチでアイザックの"トラウマ"として出てくる回想の中にとんでもないシーンがあるのだ。つまり、
アイザックの幽霊の姿、The Lostが屋根裏からMamaに囁いている。
これには二つの可能性がある。
・冒頭のアイザックの物語は想像の産物といったが、しかしママを狂気に至らせる悪魔の声は実在したのかもしれない。アイザックの死後アイザックは悪魔そのものになった。悪魔は時空を超えた存在であり、過去に返って精神的な異常を来していたママを操るのは造作もないのかもしれない。なにせループ前提のゲームなのでゲーム界では時間の概念など無いに等しいからだ。
・アイザックは途中から恐怖と自己嫌悪と憎しみにかられ自分が邪悪な存在と思うようになり、その罪悪感からママが狂ったのは悪魔になった自分のせいだと思うようになった。
はたしてどっちが正しいのだろうか？少なくともママがある時から本当に狂ってナイフを取り出したこと自体は事実な模様である。
しかしアイザックが自己嫌悪を抱いていた可能性の方が個人的にはシンプルでありしっくりとくる。なぜなら、
・敵やボスがどれもアイザックとそっくりかつ、先天性の奇形をモチーフとしている。
・選択できるキャラ「イブ」「カイン」「ユダ」「キーパー（＝首をつったGreed・強欲は、イエスを金で売って自殺したユダという説がある）」は聖書内で裏切り者である。
したがってBinding of Isaac Afterbirth+ の物語はこのようになろう。
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アイザックのパパとママは愛し合っていた。丘の上の家で仲良く暮らし仲良くしていた。
だがある日パパとママは激しい夫婦喧嘩をした（なぜかこの時のアイザックはすでに裸である）。
父は去り、残されたママは泣いていた。思い出の写真などは全て燃やして宝箱に捨てた。もしかしたら家主の鍵（Dad's Key）もその中に入ってるかもしれない。(これらの部分はDerilium撃破エンディング(Final)による。)
ママは初めからおかしかったのか、パパが去っておかしくなったのかは分からない。アイザックにママと全く同じ格好をさせるなどの奇行はおそらくパパが去ってから起きたのだろう。
そしてある時「天の声」が聞こえたママはアイザックに殺人紛いの虐待をするようになった。
ママとしてはアイザックを想っての行動なのだろうがアイザックにとっては特別恐怖だったに違いない。また、その日が何度となく続いたのだろう。アイザックもだんだんとおかしくなり、自分自身を邪悪な存在と思うようになった。もしかしたらママがおかしくなったのは自分が邪悪だからだ、と思うようになったのかもしれない。自分同士の殺し合い。そのようにして、ゲーム内のこの妄想のような物語が作られたのかもしれない。
しかしながら、ママが開けるはずもない宝箱に引きこもる選択を彼は避けていた。聖書を読みながら自分が邪悪だと気づいていた。なぜその選択をためらったかは謎だが、自殺だから罪を犯すわけにいかないと想ったのか、あるいは、悪魔を召喚するために自らを犠牲にしようとしたのかもしれない。
しかしながら彼は宝箱の中に入り死を待った。ママはアイザックがいない事に気づいて探し求めた。迷子ポスターを貼った。なぜかアイザックはその迷子ポスターを認識していた。そして宝箱の中でアイザックは自分がどんどん悪魔になっていくことを実感していた。
しかし結局アイザックは宝箱の中で死に、ママはその死体を発見してしまう。ここでこの物語は終わるのだが、アイザックの死後の世界で悪魔が微笑むシーンが何を意味するのかは結局わからない。アイザックは迷子ポスターを認識していた理由も現実的にはわからない。もしかしたら悪魔が本当に存在して、しかもその悪魔は実は死後のアイザックの成れの果てで、本当にママを狂気に誘ったのかもしれない。
プレイヤーのあなたはアイザックの死ぬまでの、もしくは、死後の彼のファンタジーの中で永遠に死と勝利を繰り返している。
その過程で発生したのが無数に存在するグロテスクな敵なのかもしれない。
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最後にイントロからエンディングまでのシーンの映像と文面紹介をあげておく。
https://www.youtube.com/watch?v=3ksDzqQv7d0
Intro
「アイザックとママは丘の上の小さな家で住んでいた。アイザックは絵を描いたりおもちゃで遊んだりして、ママはキリスト教の番組を見ていた。生活はシンプルで幸せだった。
でもある日アイザックのママは天井から『お前の息子は罪によって堕落した。直ちに救わねばならない。』という声が聞こえた。ママは『仰せのままに、我が子を救うため全力を注ぎます、神よ。』と答え、アイザックの部屋に入って"悪いもの"（＊１）を取り上げた。
しかし声はさらに言う。『アイザックの魂はまだ腐敗している。この世の悪を全て遠ざけ罪を告白する必要がある。』ママは『私はあなたを信じ、従います』と答えてアイザックをアイザックの部屋に隔離・監禁する。
そして声は最後に『あなたは私の頼みを聞いてくれたが、まだあなたの献身を疑っている。そこで忠誠心を証明するために一つ頼みがある。』と言うのでママが『はい、何でも。』と答えると、声は言う。
『あなたの献身と愛を証明するために、私は生贄が欲しい。あなたの息子アイザックがその生贄となる。行って彼の部屋で彼の人生を終わらせ、他の何よりも私を愛していることを証明しなさい。』
『はい、神よ。』そう答えたママはキッチンナイフを掴む。
ドアの割れた隙間からその光景を見たアイザックは怯えに震え、隠れる場所がないか大慌てで探し、絨毯の下に地下に続く扉を発見した。彼はためらいなくその扉を開け、アイザックのママが開けたと同時に扉を抜け、アイザックは謎の深淵を下っていくのだ・・・。」（＊２）
（＊１）この取り上げられた"悪いもの"は衣服やおもちゃである。
（＊２）この文章はナレーションを翻訳したものだが、のちのエンディングのアニメーションではなく紙の上の落書きで表現されている。
Epilogue (Mom 1st撃破時)
「アイザックのママはナイフを持ってアイザックを部屋の角に追い詰める。アイザックは絶体絶命！だがしかし、その時聖書が偶然アイザックのママの頭上に落下し、ママは死んだ。アイザック、勝利！」
ここまでの映像はイントロ同様落書きで表現されているが、この後にアイザックがこのような物語を見てほくそ笑んでいるシーンが映る。そして背後からナイフを持ったママが現れる。
Ending 1-11 (Mom's Heart撃破時)
子宮ステージでママの心臓を撃破したアイザックは現れた宝箱を開ける。これが１０パターン続く。
１：アイザックは宝箱の中に落ちて無数の髪型を持つキャラクター「エデン」に変身する。
２：宝箱から接着剤のラバーセメントを見つけて使用。目が真っ白でまぶたが上下に張ったおぞましい姿となる。
３：宝箱から首吊り紐を見つけて使用。自ら首を吊る。
４：宝箱からハンガーを見つけて使用。頭に刺して痛がる。
５：宝箱からママの呼ぶ声が聞こえ、巨大な腕が現れてアイザックは宝箱に引き込まれる。
６：宝箱からゲロ薬（吐根）を見つけて使用。吐き出し、あたりが爆発する。
７：宝箱から黄色いやばい薬を見つけて使用。ラリる。
８：宝箱から２５セントを見つける。
９：宝箱からDr.フィータスを発見。（Dr.フィータスはSuper Meat Boyの宿敵だが同じ製作者である。）
１０：宝箱から自分に似た青ざめた死体を発見する。死体は起き上がり微笑み、アイザックは怯える。
１１：宝箱を開けた時に後ろから胎児を模したボスのIt Livesが笑いかける。
Ending 12 (Satan撃破時)
黄泉の暗黒な世界で宝箱を開けると中から光が漏れ出る。そしてアイザックの姿はこれまで使用したキャラクター（カイン・マグダリーン・ユダ・イヴ・アザゼル・アイザック）に変化し、場所も切り替わる。最終的にアイザックと自室になり、彼は宝箱の中に引きこもる。
Ending 13 (Isaac撃破時)
アイザックは聖書を読むが鏡に映る自分が黒い赤目であることに気づいて驚く。そして宝箱を見て何かをためらう。
Ending 14 (???撃破時)（＊３）
宝箱を背景に複数の写真が現れる。
パパとママとアイザック。ママとママそっくりのコスプレをしたアイザック。アイザックと悪魔のような黒い影をした写真。パパとママが手を繋いでる写真。ひとりぼっちのアイザック。宝箱の前で泣いているアイザック。ナイフを持って怖い顔をするママ。窓の外から誰かが出ていくのを見るママとアイザック。
そして宝箱の挿絵とTHE ENDの文字。
（＊３）なおこのステージは宝箱の中である。その大ボスがEnding 10に登場した死体、「？？？」である。
Ending 15 (The Lamb撃破時)
家の外。迷子探しのポスターにアイザックの写真。探しているママの姿。
Ending 16 (Mega Satan撃破時)
箱の中で泣いているアイザック。そばに飼い猫のガッピーの尻尾らしきもの。そのアイザックの姿が悪魔となんども入れ替わり、そして悪魔になってしまう。
Ending 17 (Hush撃破時に追加される)
迷子ポスターが外にある。宝箱の外で蠅が湧いている。ママが宝箱を開けると、白骨となったアイザックの姿。
その後アイザックは悪魔の宝箱から目覚め、謎の灰色の世界を見回す。アイザックの影が変化し黒い天使のようなかたちになって笑う。
Ending 18 (Ultra Greed撃破)
洞窟の中で一人でいるアイザック。洞窟が落盤しアイザックは閉じ込められてしまう。そして無残な死骸のような姿になるが、お店の店員の姿でもある。その顔は笑い出す。首には縄がついている。
Ending 19 (Ultra Greeder撃破)
Ending 18とほぼ同じだが店員の首が外れて大量のクモが湧き出る。
Final Ending (Derilium撃破)（＊4）
アイザックは宝箱の中で苦しそうに呼吸をしている。この間にいくつかのシーンが挿入される。
アイザックが落書きしている時に聞こえる激しい夫婦喧嘩。落書きにはWE LIVED HEREの文字と家。
テレビの前に一人すすり泣くママ。
パパの姿が燃やされた写真を廃棄した宝箱。
落書きが大量に映し出される。家族写真、猫と仲良しのアイザック、パパと仲良しのアイザック、夫婦喧嘩を目撃するアイザック、ママのかつらをかぶるアイザック、ママと仲良しのアイザックの写真、ナイフを振るうママ、悪魔の姿で「BAD BAD BAD」「I'M THE DEVIL」「ME」などと書かれた絵、逆五芒星（悪魔の魔法陣）の絵、パパとママが血まみれで死んでいてその上に乗る悪魔の姿の絵。
そしてアイザックは衰弱し、白骨死体となって発見される。
その時迷子ポスターも偶然ちぎれてどこかに飛んで行ってしまう。
灰色の風景で去っていくアイザックのような影。
（＊4）Deliriumはせん妄の意味である。つまり死にかけている時期なのかもしれないし、あるいはアイザック自身が狂ってたということかもしれない。