ワシントンに行ってきた。DCの方である。

アメリカに行くと必ず一度は行くのがステーキ屋である。日本ではステーキなどあまりに高いからほとんど行かないが、アメリカでは日本よりもぐっと安くなるというのも1つの理由だが、もう一つの、そしてこちらのほうが重要なのだが、日本とは違う方法で焼くステーキが食べられるからだ。といっても、本当のところは日本でこういう焼き方を全くしないのかどうかは、実のところよく知らない。ちゃんと捜せばあるのかもしれないが、ちょっと捜した範囲では簡単には見つからなかった。

で、どういう焼き方か、というと、Roastである。実際に調理しているところを見たわけではないから正確にはわからないのだが、ローストビーフを作る時と同じようにやるのだと思う。ただ、多分相当に大きなかたまり肉を、固まりごとローストしているようで、多分何時間もかかけて作っているのではないか。普通の家庭では食べきれる量ではない程の大きさのかたまり肉をそのままローストしているようで、つまりは家では食べることできない、のではないかと思う。

しかし、アメリカのステーキハウスではどこでもこのローストを出すかというと、そうでもない。日本でも普通に食べれる、鉄板焼きのようなステーキのほうが、アメリカでも一般的なようである。これはこれでおいしいのだが、ローストしたものはこれとは全く異なるおいしさがある。まず、肉が軟らかい。厚さ2センチほどに切ってあるが、ナイフがスッと入っていく。そして、何ともしっとりとしていて、そう、大変にジューシーなのである。初めてこれを口にした時、これが「肉」本来の味か、と感動した。

そういう、ローストステーキを出すお店が、ワシントンにもある。
3年ほど前初めて入った時、ジャケットを着用してくれ、と言われた。そんなこと言われても今は持ってきてない、というと、隣の部屋に通されてそこにぶら下がっているジャケットを貸してあげる、といわれ、適当なのを上から羽織った。それを知っていたから、今年は日本を出る時、忘れずにジャケットをもっていった。

3年ぶりに食べる、ローストステーキの味は、う~ん、この味。実においしかった。日本では食べられない味。日本にも実はアメリカのステーキハウスチェーン店が出ているが、あの店のローストステーキは実はイマイチである。ジューシーさが足りない。使っている肉の部分なのか、焼き方なのかはわからない。

来年はニューオリンズ。あの街にも、天下一品のローストステーキを出す店がある。