「自立」ってなんだろう?

 

  先日、高校3年生の息子が、関西の大学と関東の大学の進学で迷っていました。

 

最終的には、「俺はやっぱり一人暮らしはできねえな」という一言で、関西の大学の受験を見送ることになりました。

 

  親としては少し驚きもありました。

 

  私はというと、千葉の実家を離れ、18歳で京都の立命館大学に進学しました。

 

 家を出ると決めたのは高校時代。

 

 実家を離れて暮らすことで、勉強だけでなく、生活のすべてに責任を持つことを経験できました。

 

そう考えてみると、私を育ててくれた親は、私の選択や挑戦を信じて、そっと見守ってくれていたのだと思います。

 

そのおかげで、私の中に自立心が芽生えたのでしょう。

 

もしかすると私は、息子に対して少し過保護だったのかもしれません。

 

同じ18歳でも、彼は家を出ることに踏み切れませんでした。

 

  では、自立心はどうやって育まれるのでしょうか。

 

きっかけは人それぞれだと思います。

 

でも一つ言えるのは、「安心して失敗できる環境」が必要だということ。

 

 困ったときには相談できるけれど、基本は自分で決めて行動する。

 

そうした積み重ねが「自立」を育てていくのではないかと思います。

 

 息子がいつか自分の意思で家を出る日が来るかもしれません。

 

今はまだ「できない」と思っていても、それを認め、また一歩を踏み出せる日が来る。

 

その時に備えて、親としては信じて見守ることも、自立を支える大切な役割なのかもしれません。