性感染症には傷口から感染するものもありますが、その中の一つに梅毒が挙げられます。
梅毒とは、梅毒トレポネーマという細菌に感染することによって発症する慢性的で身体全体に影響を及ぼす性感染症のことです。
性行為を行った際に粘膜や皮膚についてしまった僅かな傷口から梅毒トレポネーマという細菌が入り込みます。
始めに、感染した部位に肌荒れのような独特の症状を引き起こし、次第に血液やリンパ液を通して全身に広がって、全身の臓器や、組織を感染させるようになっていきます。
梅毒は、感染してから九週間が経過するまでが第1期梅毒といい、梅毒トレポネーマが浸入した部分の粘膜や皮膚に、およそ5ミリメートルから2センチメートルぐらいの大きさの赤くて硬いしこりが発生します。
このしこりのことを初期硬結と呼んでいます。
初期硬結は消しゴムのようなコリコリとした硬さであることや、痛みが全然伴わないことも特徴になります。
感染から九週間が経過してから三年目に至るまでの期間のことを第2期梅毒といい、第2期梅毒では症状は多様性を増し、人によって症状は様々です。
頭が痛くなってしまったり、髄膜炎や腎炎を引き起こしたり、関節痛がしたり、熱が出てしまったり、全身がだるくなったり、皮膚に炎症を引き起こしたりします。
第2期梅毒で現れる症状には粘膜や皮膚に特徴的な症状が現れることが多いです。
感染してから三年以上が経過すると第3期梅毒に入り、さらに感染してから、およそ十年から十五年ぐらいが経過すると脊椎や脳に影響を及ぼす第4期梅毒に入ってしまいます。
梅毒には先天梅毒という、遺伝ではありませんが、母親の胎盤を介して胎児に梅毒を感染させてしまう事があります。