今回は自閉症スペクトラム障害の子供を持つ母親の3つ目の悩みについてです。


③「わが子が自閉症スペクトラム障害だと知らされてショックだし、絶望にも似た悲しみを感じます」という悩みについて


 結論から言うと、一般的な発達障害へのイメージは、障害本来の症状ではなく、余計な外部刺激が元になって起きる二次的な症状を見せている場合の方が圧倒的に多いです。自閉症も、元々は人一倍ピュアで素直。加えて、強い規範意識や優れた集中力や没頭性も持っています。

 しかし、周囲の環境や人の接し方が不適切であるために、二次的な不適応症状を起こしているだけなのです。


 例えば、私が以前担任していた自閉症スペクトラム障害の女の子のお母さんは、こう仰っていました。

「私はこの子が自閉症で良かったとさえ思っています。この子のお姉ちゃんは生意気な口をききますが、この子はとても純粋で、逆に母親の私の方が心が休まる思いをしています。」


 関連スライドは以下の通りです。(前回お知らせしたスライドの中で自閉症スペクトラム障害の良さを表しているピンク色枠部分を参照)