私は現在、8月に東京で開かれる日本家庭教育学会での個人発表に備え、発表原稿を精査している最中です。発表の内容は、以前ブログでも紹介した「まとめプレゼンテーション」で、2019年に今のプレゼンの基になる考え(二大愛着不全症状〜「回避型」愛着不全と「不安型」愛着不全〜を改善するための母性と父性の提案)を発表しており、今回はそれを受けての2回目の発表となります。今回は特に「その父母両性の働きをどんな場面でどのように働きかければいいかという子育ての全体像(第4章)」、「乳幼児期養育の意義の具体化(第1章)」、「自治体が開催する各種健診でのプレゼン視聴実践という事業化」の提案にスポットを当てたいと考えています。
 それに伴って「まとめプレゼンテーション」の記事について、“スリム化”を図った場所があるのでお知らせします。
 変更点は以下のようになります。

《変更点1》
 ケース⑤(生活技能をやってみせてやらせて教えるケース)をカットして、その分ケース④(問題を抱える「不安場面」にはいるが、問題がそれほど深刻ではなくその場で直してほしいケース)の具体事例の3つ目として以下のように組み入れました(ここでは部屋の片付けができない子供に片付け方をやって見せる事例)

(文字が小さくて見えない場合はダブルタップ後に拡大)


《変更点2》

 以前は上記のチャートとは別に、ケース④ (その場で直してほしいケース)の特別トピックとして「スーパーのような公共の場所で走ったり騒いだりする子供への指導の仕方」を以下のように紹介していました。


 しかしこれも、ケース④の具体事例であることから、下記のように同じチャート図に表して、ケース④の事例の4つ目として組み入れました。

(文字が小さくて見えない場合はダブルタップ後に拡大)


《変更点3》
 ケース⑥(友達に怪我をさせた、大事な約束をすっぽかした等の子供が落ち込む失敗をしたケース)をカットしました。
 理由は、以前のケース⑥は子供が落ち込んでいることから父性による指導は加えないとするものでしたが、母性だけにするか、母性の後に更に父性も加えるかはその時の子供の状況や親の判断によって変わります。そこで「おそらく多くの親御さんは指導も加えたいと思うだろう」という予測から、暫定的に、父性による指導も加えるケース④で対応できるだろうと考えました。場合によっては親御さんが「子供はかなり落ち込んでいる」と思うかも知れません。その場合は問題が深刻なケース①(登園渋りや同じ問題行動の継続化等)として「母性のみ」として扱って頂ければいいです。

 上記の変更に伴う新しいスライドと解説文については、下記からご確認ください。親が子供のどんな気持ちに共感して、部屋の片付け方の手本をやって見せたり、スーパー内での具体的な目標を与えたりするのか、子育てでは親がそこに考えを巡らすのがとても大切になります。


  なお、以上のようにケース⑤と⑥をカットしたことに伴って、別のスライドでもカットしたり簡略化したりしたものが幾つかありますが、ここでは省略します。

 最終的に、以前はケース⑥まであったのがケース④までに減り、それに伴って5枚分のスライドがカットになりました。それによって、プレゼンを試聴する方々にとっての負担がへり、「子育ての基本」に絞ってお伝えすることができるのではないかと考えました。
 いざ制限時間内で聞いていただくという段になると、余計な部分が見えてくるものですね。とても勉強になりました。