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・ここでは「子供が一つの物事に熱中して取り組む体験が育む力」について紹介しています。
・東大生の92%が幼い頃に熱中体験をしていると言われていますが、子供に任せて好きな事に熱中させていると、勉強や将来の仕事に生きる問題解決能力等の育成が促進されることが分かっています。
・実は、その熱中体験によって目標達成能力、人間関係能力、感情コントロール能力等の「非認知能力という力が身につくとされています。
・もっと具体的に言うと、あるアメリカの研究者が40年間に及ぶ追跡調査をした結果、非認知能力があると、大人になってから、学歴が高い、収入が高い、持ち家率が高い等の人生の成功に繋がりやすいことまで明らかにされています。
・ところで、世の中には、「親のせいで人生が思う通りにいかない」ということを表して「親ガチャに外れた」等と言うことがあるそうです。しかし、今お話ししたことを考えると、人生の成果は、決して親の学歴や経済力によって決まるのではなく、特に3歳から6歳の「積極性」を身に付ける時期に、そういう体験をさせていたかどうかが重要だということが分かります。
・もちろん、その熱中体験に安心して取り組めるだけの「基本的安心感」や、一つの物事に継続して取り組むだけの「自律性」を3歳以前に身に付けていることが前提にありますが、やはりそれも、親の学歴等は関係なく親の世話の仕方によって決まるのです。
・なお、先に紹介した「見守り4支援」は、正に子供に任せて好きな事に熱中させるための支援でもあります。 



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・ここでは父親の子育てにおける役目についてのみ紹介します。

・まず子供が3歳頃に母親から離れることができるように補助する「母子分離の補助」、その後活動的な男性ならではの子供の「遊び役」、これが子供の社会的自立の第一歩になります。更に子供が社会で生きていくうえで必要な常識やルールを教える「しつけ役」があります。

・これらの子供を社会に適応させ自立させるという父親の役目を考えると、往々にして言われがちな「子育ては母親の役目」という考えは大きな間違いであり、母親が十分に愛情を注ぎ愛着を形成した後、具体的には3歳を過ぎたころ頃からは、父親こそが子育てに中心的に関わるべきなのです。母親は、基本的には、その中で子供が不安感を感じた時に避難する「安全基地」なのです。