【ツイート①】

記事《「育児は妻にまかせてる」「オムツ替えない」というパパの発言「まだまだある」とJOYさんが吐露。だから「イクメンという言葉は大事」


(記事概要)共働き夫婦が当たり前の現代ですが、JOYさんの言うように「育児は女性の方が向いてる」等と背を向けてしまうパパも未だにいるとすれば大変残念。

(感想)精神医学上では、子供は生後、先ずはある特定の人との間に愛着(愛に支えられた心の絆)を結ぶとされます。その特定の人とは、大抵は子供を自ら産んだ母親が務め、先ずはその母親との間で人間社会への信頼感を形成します。だから「育児は女性の方が向いてる」と言うのは正解だと思いますし、特定の人の存在を得られない子供は、「回避型」の愛着不全に陥る要因である養育者の頻繁な交代と言う育児条件下に置かれることにもなります。ネットの記事では、それぞれの筆者がそれぞれの経験則に従って記述している場合が少なくありませんが、精神医学の考え方のように、いつの時代でも変わらない原則に基づいて考える事は大切だと思います。

 しかしだからと言って父親が育休を取らず母親にワンオペ育児をさせるのは大反対です。そもそも子供の一生の人格形成に悪影響を与える愛着不全症状 (愛着スペクトラム障害)が日本社会に現れたのは、戦後高度経済成長期に登場した、祖父母の援助を受けれない核家族の中で母親一人に育児を押し付けたことがきっかけと指摘されています。今のままでは悪い歴史は確実に繰り返されるでしょう。父親がきちんと育休を取って、母親が健全に特定の人の役目を果たせるように全力でアシストするべきです!

 因みに、以前当時の萩生田光一自民党幹事長代行が「03歳児の赤ちゃんに『パパとママ、どっちが好きか』と聞けば、どう考えたって『ママがいい』に決まっている」と語って大炎上したということがありました。これは世の中に特定の人の存在が認識されていない証だと思います。

 なお、子供が自分の気持ちをコントロールして過ごせるようになれば、それ以後の“躾係”は今度は父親です(父親の3大役目は①母子分離の補助②子供の遊び役③子供の躾役)。確かに“育児”は母親向きですが、“子育て”は父親の重要な役割です!


【ツイート②】

記事《50歳ひきこもり長男を案じる母と姉 母亡き後、年金6万円で生活厳しく…どうする?

(記事概要)「自分でも働かなくちゃいけないことは分かっています。でも、どうしても働くことができません。体力も自信もないし、人とうまく付き合っていくこともできません。いまさら、仕事に就けるわけがありません(本人)生活保護受給のために息子さんが1人で役所の窓口に出向き事情を説明することも難しい。家族だけで長男と話をしても感情的になってしまい話し合いがうまくいかない。

(感想もしかしたら、始めから「就職」をゴールに見据えているのではないでしょうか。だからご長男と話し合いをしていると、達成不可能な目標のために感情的になるのかもしれません。

 目標をもっとスモールステップにして、例えば「朝起きたらお母さんに『おはよう』と言う」等のように、まずは家族の中から円滑な会話ができるようにしてはどうでしょうか。それができたら褒める。慣れてきたら母親が後ろから付き添いながらコンビニで一人で買い物をして、社会の中での会話(「袋入りますか?」と聞かれた事に対して「お願いします」と答えるだけでもOK)をして出来たらまた褒める。そうして少しづつ自信をつけながら人間関係能力を身に付けるようにすると良いと思います。生活保護受給の手続きも就職も全てはその延長上にしかないでしょう。


【ツイート③】

記事《「学校へ行ったふり」を繰り返す中1男子 不登校がバレると「お母さんが怒られる」》(https://news.yahoo.co.jp/articles/6a397720781b2eb6d226c16616743d1e33a21dea)

(記事概要)自分が不登校になると母親が父親に怒られるから相談できなかった。「親が何を感じ何を思っているのか」という事に敏感になってしまい、親の気持ちを自分の気持ちよりも優先して考えてしまう。

(感想)他者の気持ちに過度に共感してしまうのは5人に1人いるとされるHSCの特徴です。感覚敏感の彼らにとっては両親の不仲は刺激が強過ぎるのです。しかもこの男の子にとっては母親が唯一の安全基地だっただけに、その機能を父親から犯されることは更に耐えられなかったはずです。

 幼い頃から子供の特性を見抜き、「嫌なことがあっても隠さず話していいんだよ」と教え続けることが大切だと思います。


【ツイート④】

‘19年に発覚し、裁判にまで発展した『タピオカ恫喝騒動』の判決がニュースになったのを受けて謝罪動画をアップロードした木下優樹菜さん。

「今回自分のしてしまった事が脅迫という結果になり真摯に受け止めています」と木下さん。


 母性の喪失には「真性」と「状況性」とがあるそうです。前者は、自身が乳幼児期に母親から正しい母性を学ぶことができなかったために母親になった時に正しい母性を表現できないケース。後者は自身の乳幼児期には正しい母性を施されたが、母親になってから例えば仕事上の都合や誤った育児常識等で、あるべき育児環境を作れなかったために子供に母性を伝えられないケースです。

 “いつもの調子でとった言動が実は脅迫だったという彼女の場合は、子供の頃に正しい母性を学ぶことが出来なかった(誤った母性を学んでしまった)前者かも知れません。しかし、一生の人格を左右するとされる愛着不全が約3割という実態を考えれば、そういう言動をする親は彼女に限らず他にもたくさんいるはずです。私達は単なるゴシップネタとしてこの記事を見るのではなく、今自分の子供の前でしている事が、その子供が親になった時に更にその子供に対してそのまま向けられるということを学ぶ機会にするべきだとと思います。