今回は、来月に迫った毎年恒例の県内の大学での出張講義〜未来の養護教諭(保健室の先生)を対象に実施〜のスライドから紹介します。
 講義テーマは「周囲から受け入れられにくい子ども達と心を繋ぐ支援のあり方」です。因みにここで言う「周囲から受け入れられにくい子ども達」とは、自閉症スペクトラム障害と愛着スペクトラム障害(愛着不全)の子ども達を指しています。

スライド①

スライド②

スライド③(②の応用編)

スライド④

 上記のスライド①〜③については、既に去年までに作成してあったものですが、当時は①と②・③とを別扱いしていました。しかし今年は双方のスライドについて「養護」と「教育」の働きがタイミングこそズレてはいるものの、何れも双方の働きが含まれているものと捉えて、スライド④でまとめました。
 友人とのトラブル等、子どもの生徒指導上大切な場面では、鯨岡先生の原則通りに「養護」→「教育」の順番で行うものの、時間を争ったり日常的だったりする場面では「安心7支援」の「③微笑み」や「⑤穏やかな語調」という行為によって子どもを受容(=養護)しながら「お箸の持ち方直そうね」という「教育」の働きを同時に加えることによって子どもに働きかけるものとしたのです。

 どんなに短い場面であっても、愛情を持つ親の態度には、子どもを受容しようとする気持ちが無意識のうちに現れるということだと思います。