幼い頃に形成された「回避型」の愛着が第二の遺伝子として働き我が子を苦しめてしまうことになることを実に上手く表現していました。脚本を書いた方が「愛着」の考え方を知っていたか、又は誰かの事例を重ねていたか、何れかだと思います。そうでなければ、あれ程までに愛着不全の症状を忠実に表すことはほぼ不可能だと思うのです。
ただ、この回は“母の日”を題材にした内容で、とても心打たれるものでした。
さて、“父の日”は来月の第3日曜日。けれど、毎年世の中の盛り上がり方が母の日に比べて今一つな感じがするのは私だけでしょうか?父性を適切に活かす意味から、母の日と同等に大切にして欲しいと願います。
【ツイート②】
フジ「グッディ」で政府の諮問委員会委員になったある経済学者が今後の社会の“オンライン化”の加速を予想。
一方で、変われないのは人との心の絆(精神医学で指摘される“愛着”)によってもたらされる人間の心の安定です。社会の人間関係が減ることで、これまで以上に家庭が果たす役割に期待が高まることになります。
しかし、“オンライン化”によって家庭内に家族が閉じ込められることで、家族内の衝突は更に増えるでしょう。それによって、これまでよりも親による家族間のコーディネートが適切に行われないと家族内の愛着の崩壊は益々進んでいくことが予想されます。
因みにその確立が急務と言わざるを得ない“家族間コーディネート法”とは、誰でも実践可能な愛着形成の方法に他なりません。
【ツイート③】
厚労省のHPには合計40以上の膨大な数の「新しい生活様式」 行動項目が列挙されています。
これ程膨大な行動は、感染の基本形態 ①「飛沫(エアロゾル)感染」と②「接触感染」の二本柱に整理しないと定着は困難。
①を防ぐためには、他人の吐息を吸い込んでしまう2m以内の近距離を避けること(空気中のエアロゾルは非常に細かい粒子なのでマスクをしていても吸い込んでしまいます)。②を防ぐためには、ウイルスが付着しているかも知れない部分を触った手で目鼻口を触らないこと(「手洗い」とすると子どもは「手洗いさえすれば大丈夫」と思い込み、不用意に目鼻口を触ってしまう危険あり)。
これ位にまとめないと難しいのではないでしょうか。
もちろん自分がかかっていないという保証はどこにも無いので、他人にうつさないためにマスクの着用は当然です(自分のウイルスはマスクの生地の“目”よりも大きいツバの中に入って吐き出されるため、この場合はマスクは効果あり)。
【ツイート③】
“良くない行動”を減らそうとすると、このように不利益(罰)を与えたり利益を奪ったりしなければいけません。それよりも利益(褒める、褒美) を与えたり不利益を奪ったりして“良い行動”を増やすことの方に目を向けたほうがずっと生産的だと思います。
少なくとも子どもは“良いところ”に目を向けると、“良くないところ”も自然と減っていきます。
【ツイート④】
「ASDの傾向がある子どもは、自分の周囲で『今、何が起きているか』『この後、何が起きるか』『自分は何をすればいいか』が明確に整理されていない場合、状況理解が難しくなり混乱してしまいます。そのため、『構造化』という手法を用いて環境を整理することで、状況理解を容易にします。環境が整理されると、心理的にも安定し、活動や学習へ参加することができるようになります」
この中の「構造化」というのは、自閉症の子どもが過ごしやすくなるように子どもの周りの環境を整える(関係付ける)ことです。
さて、この冒頭の「ASDの傾向がある子どもは」という主語を「コロナ禍に苛まれている私達は」に置き換えて読んでみてください。(どうぞ!)
どうでしたか?ピッタリ内容が当てはなりませんか?不安感の有無に障害は関係ないことが分かります。
現実に、店内でソーシャルディスタンスを確保するためのマークや休業自粛解除条件の達成度が色別のライトアップ等によって表す「視覚化」や、今自分達は感染を予防するためにどんな「密」を避けて行動すれば良いのかを明らかにする「活動内容の明確化」といった「(環境の)構造化」の手法が導入されています。
コロナ禍にある今こそ私達の不安感を解消するために、感覚過敏による極度の安心欠乏症とも言える自閉症児の不安感さえも和らげる支援の考え方が必要とされているのだと思います。
【ツイート⑤】
同居していたが食事は別々にとっていた40歳の無職の男が「母親が料理をしていていい匂いがした。お腹がすいたので殴った」と言う。おそらく「腹減ってんだから早く作れよ!」とでも言って殴ったのだと思う。
【ツイート⑥】
50日ぶりの臨時登校日のホームルーム。
この時間は担任が出席確認で子ども一人一人と目を合わせ、微笑みかけ、優しく名前を呼ぶことで愛着(愛の絆)を繋ぎ、子どもに安心感を与えることができる貴重な機会。子どもは返事さえしなければ喋ることはないので「飛沫(エアロゾル)感染」は起こりません。それでも機会的に間隔を開け登校制限する学校。国からの指示には逆らえないのでしょうが、貴重な臨時登校の日、余りにももったい無い。
【ツイート⑦】
「繊細で優しい子なんでしょうね。『自家中毒』といって、興奮など精神的な刺激が嘔吐の症状として出ることがあるんですよ。でも、もうすぐ小学生になりますし、自己沈静といって、自分を落ち着ける能力もしっかりしてきたでしょうし、様子を見ても大丈夫だと思いますよ」「自家中毒は、お世話が行き届いてちゃんと育てられてきた、まじめな子に多いと思いますよ」と小児科医吉永陽一郎先生。
「繊細で優しい子」「まじめな子」という特徴は正に「感覚過敏」の特性です。この特性のために「興奮など精神的な刺激」に対して敏感に反応してしまうのかも知れません。