今回の投稿は完全に個人的な話題であり、私にとって最も恥ずかしいものになります。申し訳ありません。🙇🏻

   私には「特技」と言えるものが1つだけあります。それは“歌”です。(とは言っても、「人一倍歌が好き」と言うだけかもしれませんが…😅)

  実は、私が歌が好きになったのには、ある“きっかけ”があります。
   それは、私が高校3年生の時のことです(余談ですが、フジテレビの新人アナウンサーの久慈暁子さんと同じ高校です。すみません、ホントに余談でした😓)。ある日、音楽の授業で歌の“音程”のテストがありました。課題を与えられて、1人ずつピアノのある個室に呼ばれて、先生の前で歌詞無しの歌を「ラララ…」で歌いました。すると、聞いていた先生が、私が歌い終わった直後にこういったのです。
遠藤君、音程いいねえ!
よほど嬉しかったのでしょう。未だに、その時の黒縁メガネをかけた先生の表情さえ覚えています。

   その翌年大学1年生になった私は既に、カラオケが歌える安いスナックに度々行っては歌っていました(当時はカラオケボックスというものがありませんでしたから…)。その前の年に、先生から褒められたことで、私は歌に“目覚めた”のでした!

   人にはそれぞれ違う良さがあります。足が速い人、計算が得意な人、虫のことにとても詳しい人、等など…。その中で、当時のその音楽の先生は、私の中に「歌が得意」という良さを見出してくださったのです。
   このように、その人が持っている様々な個性の中で特に優れている個性を褒める評価の仕方を「横断的評価」といいます。「横断的評価」があれば、当然「縦断的評価」もあります。これは、ある特定の個人の中で、以前と比べて良くなった点を褒める評価の仕方です(「A君は、前は忘れ物が多かったけれども、この頃はあまり忘れ物をしなくなってきた」等)。
   この2つの評価方法の良いところは、どちらも、「他の人と比べない(個人内評価)」と言う点です。「どんなにがんばってもB君には追いつけない」と言うこともありますから、「他の人と比べる相対評価)」という褒め方は、個人の意欲を伸ばすには好ましい評価のとは言えないと思います。

   私は、教師という職業につくようになって、改めて“褒める”ということの大切さをそのエピソードを通して心に留めるようになったのでした。


   さて恥ずかしながら、ここで、今は亡きその先生に捧げる歌を歌います!歌うのは、昭和の名シンガーソングライター八神純子さんの「思い出は美しすぎて」という曲の“サビ”の部分の“一人三分合唱”(スマホとデジタルレコーダーを使っての重ね重ねの原始的な録音です😅)です。先生に褒められた音程を大事にしながら歌います!(下記の“本人の姿が写っていない動画”でお聞きください)



   菅原勲先生、本当に有り難うございました。