(前回からの続き)
   以前から探していた「その場膝上げ」から「膝上げ走り」に繋げるためのスモールステップ。
   見つけたのは、先日地域にある総合運動公園の散策コースを散歩していた時でした。私は、ちょうど開催されていた「アジア大会」の陸上競技の影響か、ある場所で何気なく「その場膝上げ」をしました。すると、膝が上がった状態のまま、勝手に前に進んでいくではありませんか?!
   実は、その場所とは、緩やかな坂道。前に進もうと思わなくても、膝が上がった状態のまま重力の働きで勝手に進んでいたのでした!(「重力さん、ありがとう!🤣」)
   膝が上がった状態のまま前に進んで行くと、間もなくそに坂道は終わり、平地が待っていました。以前なら、どうしても膝を上げたまま前に進めなかったのですが、坂道で膝が上がったまま前に進んでいた私は、その後の平地でもその感覚のまま膝を上げながら走ることができたのです。その姿はまるで陸上選手?!🤣

   なお、この練習方法の弱点は、“緩やかな坂道”と“それに続く平地”が必要だということ。しかし、“緩やかな坂道”だけでも、膝が上がったまま前に進んむ感覚を体に叩き込んでおいて、別の場所の平地で同じように走ってみるようにすれば「膝上げ走」ができるかもしれません。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

   前回お知らせしましたが、今回紹介した方法は、あくまで私が独自に考えたものです。実はそこにこそ私がこのブログに載せたねらいがありました。
「早く走る方法」については、幾多の有名なランナーたちが書籍として 情報発信しています。それを読めば、信頼できる情報を得ることはできます。しかし、教育の最終的な目標は“安定した人格を築き自立できる社会人”の育成です。そのことは教育基本法」の第一条(教育の目的)にも示されています。また、このブログの目的も当然そこにあります。
   将来自分が就職した会社の利益を得るための方法は、本屋に行ってもその情報を得ることができません。また、何らかの壁に当たるたびに先輩に聞いていては自立しているとは言えないでしょう。自立した社会人は、自分の目の前の課題を解決するための方法を、自分が知っている事、又は経験したりした事をフルに使って考え出すのです。
   そこで今回は、どうしても手と足を別々に動かすことができなかった経験を思い出したり、アジア大会等の優秀なランナーの走り方を見たり、自分が習った振り子の原理を活用したり、スモールステップ方式による課題解決の仕方を模索したりしながら、速く走るための方法を見つけ出す過程を紹介したかったのです。
   ちなみに、自分がこれまでに経験したことや習ったことを思い出して練習に生かす事は、自立した社会人に育てるための「キャリア教育」における「情報活用能力」に当たります。練習を繰り返す中で「この方法が良いのではないか?」と考え判断する事は「意思決定能力」に当たります。さらに、残る1つのスモールステップを見つければできるようになるだろうと考えたり、何とかして速く走る方法を見つけたいと求め続けたりする事は「将来設計能力」に当たると考えます。
   また、子供が壁にぶつかるたびに親が子供に干渉して教えていたのでは絶対にこれらの力が身に付く事はありません。子供に練習日活動を任せて見守る「自立4支援」による親の姿勢が必要になるのです。