自民・萩生田氏の「子育てはママがいい」論が最近波紋を呼んでいますこの事に関わって、あるサイト以下のような記事が紹介されていました。

【記事の概要】
「教育学者の高橋史朗氏(明星大学教授・大学院教育学専攻主任。麗澤大学道徳科学教育センター客員教授。一般財団法人「親学」推進協会理事長。「日本会議」役員)提唱する『親学』。この『親学』では、乳児期の父親の役割として、『父親は家事をサポートし、赤ちゃんへの働きかけを積極的にする』ことを正解とし、その解説として以下のような文言を付している。『核家族化で祖父母のいない家庭での育児は母親に大きな負担を与えます。だからといって、父親が母親に代わって赤ちゃんの面倒を全部みるのもよくありません。赤ちゃんにとって最も大切なのは、自分を産んだ母親なのです。子育ては母親が中心になり、父親はサポートするのが好ましい形です。』どうだろう? 萩生田氏のコメントとよく似てるではないか。萩生田氏自身が親学推進議連に属しているかはともかく、「(高橋史朗氏が幹部を務める)日本会議」の国会議員懇談会事務局長という役職を持つ萩生田氏が、高橋史朗氏の『親学』に影響を受けているのは想像に難くない。」


【感想】
   どうやら萩生田氏のあの発言の背景には高橋史朗氏が提唱する「親学」があったようです。この根拠をきちんと示していれば、今ほど波紋を呼ぶことはなかったかもしれません。
   何れにしても、高橋史朗氏が提唱する「親学」における育児論は、精神科医岡田氏の「愛着」における育児論と一致するものだということが分かりました。

   なお、この中の「赤ちゃんにとって最も大切なのは自分を産んだ母親なのです。子育ては母親が中心になり、父親はサポートするのが好ましい形です。」という指摘を、より誤解の無いように言うならば、「愛着の形成に最も適している1歳半までの乳児期の間は、赤ちゃんにとって最も大切なのは自分を産んだ母親なのです。その間の子育ては母親が中心になり、父親はサポートするのが好ましい形です。」となると思います。

   以下は、愛着研究の第一人者岡田氏の提言を元に以前に私が投稿した記事ですが、先の「親学」の指摘と一致しています。まだご覧になっていない方は、ご参照ください。