【今回の記事】

【記事の概要】
   息子の発言でハッとさせられた…“「怒る」ことに対しての気づき”に多くの反響が寄せられるなど、Twitterで大きな話題となっているのでご紹介します。投稿されたのは、Twitterユーザーのニャンボス@nyanbossさん。こちらが話題のツイートです。
「息子が小さい時に大事にしてたフィギュアを旅行先に忘れちゃって『だから持ち歩くなって言ったでしょ?』って怒ったら「悲しいんだから怒らないで」って言われてハッとなった。この間、私が旅行先に上着忘れた時『大丈夫?悲しくない?』って息子怒るって自分の為で相手の為じゃないって気づき。」

【感想】
   このお母さんは、「怒るって自分の為で相手の為じゃないって気づき(息子は悲しかった自分の為に心配してくれたのに、自分は悲しんでいる息子に怒ってしまった。これは、相手のことを思ってのことではなく、子供が自分の言うことを聞かなかった事を面白く思っていなかったため、ということに気付かされた)」と言っています。
   この方に限らず、私達は失敗をやらかした子供に対してつい怒ってしまいがちです。しかし、失敗した相手が落ち込んでいるという事に気づく気持ちがあれば、この息子さんのように「大丈夫?」という言葉をかけるはずです。仮に子供に非が無かった場合は誰でもその子に同情すると思いますが、今回のように、子供に非がある場合でも同様です。そのことは、例えば、大人である自分が車を運転していて、自分の前方不注意のために相手の車に衝突したというような場合を想像するとよく分かると思います。その時の自分の落ち込みたるや、ぶつけられた相手以上に大きなものなはずです。
   その一方で、相手のその気持ちを気にせず、失敗したという表面上の結果だけにとらわれていると、失敗そのものに対する怒りが湧いて来るのです。それが、親である自分の言う事を聞かなかったために起きた失敗であれば、その怒りは倍増するでしょう。

{BA04C37C-FB62-4B80-8704-F98DB6F3EDA6}

   ですから、やはり問題を抱えた人に対しては、まず“共感”をするべきで、“指導”はその後で行うものなのですその方が落ち込んでいる相手の心に響きます特に子供は大人から感情的になって怒られると“恐怖”しか感じていません。しかし、“共感”を先にすると、感情的になって怒る“指導”は自ずと無くなり、“諭して教える”言い方になるものです。
   例えば、こんな感じが良いのではないでしょうか?
母「大事にしていたフィギュア失くしちゃって残念だったね」(共感
子「うん…😢」
母「これからは、大事なものはお出かけには持って行かない方がいいね」(指導
子「うん、そうする」

   この最後の「うん、そうする」という反応は、自分の悲しい気持ちに“共感”してくれたお母さんにしか示されません。頭ごなしに怒ってしまうと、子供は貝のように口を閉ざしてしまいます。

   それにしても、お母さんが旅行先に上着忘れた時に『大丈夫?悲しくない?』って声をかけれる息子さん、素敵ですね!「子供から教わる」というのはこういう事を言うのでしょうね。