【今回の記事】

【記事の概要】
   毎年、夏休みの宿題の定番となっている「自由研究」。小学生の子どもがいる親は、多かれ少なかれ手を貸すことになるので「ああ、今年は何をやろう……」と憂うつに感じる人も多いのでは。夏休み終了ぎりぎりの時期に、あわてて仕上げるやっつけパターンからも、今年こそ脱出したいものです。
AERA with Kids』夏号(朝日新聞出版)では、自由研究のバージョンアップ術を紹介しています。次の6つのコツを抑えれば、今年の作品は見違えるものになりますよ!
大まかな見通しをたてる(詳細は上記記事を参照。以下同様)
子どもがやりたいことを書き出させる
変化がはっきりわかるテーマを選ぶ
ネットや図鑑のコピペで終わらせない
実験は「根気よく、丁寧に」が基本
「組み合わせ術」でオリジナリティーを出す

【感想】
   私は以前次の記事を投稿しました。
この中では、「企業が昨今の学生に不足していると思う能力要素 」として、そのベスト10を紹介しています。その中で学生に最も不足しているとされたのは「主体性」でした。次いで「コミニュケーション力」、次が「粘り強さ」でした。ちなみに、「一般教養」は11位、「業界に関する専門知識」は13位、「語学力」は14位、「PCスキル」は15位でした。知識技術よりも学生の姿勢態度に対する要求が高いようです。

   これらトップ3の力を身につけるのに私が最も適していると思う活動は、中学や高校での集団活動を行う部活動です。
   では、小学生にはそういう場面がないのでしょうか?学校の授業では、同様の目的から「総合的な学習の時間」が設定されていますが、どうしてもグループでの活動が多くなりがちで、純粋に個人の力を伸ばすというところまでは行きません。しかし、この長期休業の自由研究こそ完全に個人に課題解決が委ねられ、先の「主体性」や「粘り強さ」を身に付けるのに最も相応しい場です。
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   その場合のポイントは、以下の3点です。
何について研究するかを子供が決めること
   (因みに尾木ママの5歳になるお孫さんは「ねえ蜘蛛はオシッコするの?」という「?」を抱いたそうです。大人が「これはどうだ?」と選ばせるのではなく、そういう子供の内から出た疑問を大切にしたいものです。)
親は手伝わず、やり方を教える役に徹底すること(ただし、事故や怪我の恐れがある活動だけは例外)
活動が長期に渡るため、1日1日の頑張りや伸びを親が褒めてあげること研究の出来栄えよりも、子供の「主体性」や「粘り強さ」を大切にして評価すること)

   学校では2学期になると、自由研究発表会が行われますが、時々時々明らかに親の手が入っていると思われる見た目が素晴らしい作品が見られます。学校の先生方には、単に出来栄えよりも、先の「主体性」や「粘り強さ」を評価してあげて欲しいと思います。(夏休み明けに連絡帳等で、我が子が「主体性」や「粘り強さ」の面で頑張ったという事をさり気なく担任に知ってもらうのも意味のある事かも知れません。)