【今回の記事】
(youtube動画)

【記事の概要】
(上記動画参照)

【感想】
   赤ちゃんが泣いている様子を録画しているのはおそらく親御さんだと思われます。「微笑ましい」と感じて撮影されたことはよく分かります。また、いつもこのような接し方をしているとは思いません。しかし、今後赤ちゃんが泣いた時にこの犬は再びあやし行為に出るでしょう。その時に親、特に母親がまだ「微笑ましい」という印象を持っていると、また犬にあやし行為をさせようとするかもしれません。更に、ネットにアップされたこの動画を見て、同じような“ペットあやし動画”を撮影・投稿しようとする方が出てくることも十分考えられます。
   昨今のペットブームの中では、見ている人からすると微笑ましい印象を受ける犬のあやし行為ですが、赤ちゃんにとってはそんなことは関係ありません。困った事が起きているから泣いているのです。そして、その問題はお母さんにしか解決できないのです。犬にあやされていても赤ちゃんはお母さんを呼んでいるのです。
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   どんなにお母さんを呼んでもお母さんに来てもらえない状態が続くとその内に赤ちゃんは泣くのをやめます。しかし、それを「犬があやしたら泣き止んだ」と捉えたとすれば、それは非常に危険です。なぜなら、それは犬にあやされたから泣きやんだのではなく、お母さんとの愛の絆を諦めた脱愛着」の状態に陥ったために、お母さんを呼ぶのを諦めたから泣き止んだのです。これからも親がこの「脱愛着」の危険性を認識できなければ、赤ちゃんはペットブームの犠牲になって、自身の人間関係能力、知能、自立性、自律性(我慢する力)、異性関係、結婚生活、身体的健康、更には寿命にまで、一生に渡って様々な悪影響を受けることになってしまうかもしれないのです。愛着は「第二の遺伝子」とも呼ばれているのですから。